ゴムの木の樹脂でできたパタゴニアの波乗りウェア
畑の次は海。パタゴニアは10年前から、環境への影響を極力抑えた天然ゴム素材の「ユーレックス・ウエットスーツ」を展開してきた。マーケティング担当でサーファーでもある牧野知生さんも愛用している。
![へベアと呼ばれるゴムの木から取れる樹脂を原料とするユーレックス。供給元はレインフォレスト・アライアンスによるFSC(森林管理協議会)認証済で業界唯一のフェアトレード・サーティファイド製品だ](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/40359/images/editor/d7268bc3261766d1ce4996e4929f054ee5a29684.jpg?w=850)
へベアと呼ばれるゴムの木から取れる樹液を原料とするユーレックス。供給元はレインフォレスト・アライアンスによるFSC(森林管理協議会)認証済で業界唯一のフェアトレード・サーティファイド製品だ
「市場に出回っているウエットスーツはネオプレンと呼ばれる、主に石油、もしくは石灰岩由来の合成繊維でできていますが、原料を採掘したりスーツを製造したりする過程で、環境への影響が少なくありません。
パタゴニアは化石燃料から脱却すべく2008年から開発を重ね、2012年にゴムの木の樹脂が原料のユーレックス素材でできたウエットスーツの開発に成功しました」(牧野さん、以下カッコ内同)。
その耐久性や使用感はどうだろうか。
![前モデルより伸縮性を20%アップ、5%軽量化した新ラインアップ(HPの情報を掲載。新モデルの数字に要置き換え)。柔軟性と速乾性も向上したという。適正水温やスーツの厚み別に6タイプを展開](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/40359/images/editor/758c081b572737db525e1a91e6e377406e78379f.jpg?h=1200)
前モデルより20%の伸縮性アップ、5%の軽量化に成功。柔軟性と速乾性も向上した。適正水温やスーツの厚み別に6タイプを展開。
「強い日差しや海水、風の影響を常に受け続けるウエットスーツは、耐久性はもちろん、保温性や機動性が求められます。
昨年新たなアップデートを加え、生地自体の伸縮性や軽さはもちろん、背面のカッティングや、裏地の織り方を改良し、機能性に加え、着心地や着脱などの快適性も向上しています」。
日本のパタゴニアでも、最近はウエットスーツのリペアサービスがスタートした。もちろん、ワークウェアだって、破れたらパタゴニアの店舗に持ち込めば修復してくれる。
サーフ&ノーフなライフスタイルは、ひとまずパタゴニアから始めますか。