▶︎すべての画像を見る ペットボトルや漁網をリサイクルしたり、工場から出る端切れを再生させたりするのは「パタゴニア」のスペシャリテだが、最近は第一次産業の現場を支えるワークウェアの生産もスタートさせた。
今秋も農業で活躍するワークウェアのラインナップが登場。発売から10年となるユーレックス・ウエットスーツも改良されたようだ。
10年、20年と使える本気のワークウェア
見慣れたアウトドアウェアとは雰囲気をがらりと変えた、パタゴニアのワークウェア。過酷なフィールドでの作業を想定してデザインされ、農業、林業、漁業といった一次産業従事者に向けたコレクションである。
「ウェアを酷使する方に使ってもらえるよう、頑丈であることにこだわりました。素材の多くは産業用ヘンプを使用。ヘンプは自然素材のなかでも頑丈で通気性が良く、汗の蒸発を促してくれるので農業にはぴったりです。簡単に穴が開くことはないし、破れることもないですよ。
もちろん、畑で体を自由に動かせるよう生地は厚すぎず、フィットしすぎない作りになっています」(パタゴニア広報・ロジャース通子さん。以下カッコ内同)。
市場に存在するどの作業着よりも丈夫で快適!
産業用ヘンプ55%、リサイクル・ポリエステル45%のシャツ(1万3750円)。ヘンプは丈夫で通気性が良く、汗の蒸発を促す素材。
日本ではまだあまり知られていないパタゴニアのワークウェアだが、その力の入れ方は並じゃない。
「パタゴニアはこれまで、自然を再生する仕事、生物多様性を育む仕事、コミュニティを繁栄させる仕事など、さまざまなワーカーの方々とともに歩んできました。
生地には作業着として使う人のために、そして土壌のために産業用ヘンプを使用しています。何世紀にもわたってヘンプは縄類や帆布、頑丈な生地として信頼されてきました。また、ヘンプの茎は硬い繊維の束でできていて、これは織物素材にとって優れた引張強度と耐久性を意味します。天然の耐久性なのです」。
耐久性と耐摩耗性に優れたヘンプ・デニムを使用したキャンパス素材のワークコート(2万4200円)。作業用ツールを収納できるポケットが7つも付いている。
テレワークが広がったことで働き方も自由になり、仕事をしながら畑を耕す「半農」にチャレンジしたり、移住先で本格的に農業に取り組んだりする人も増えた。
パタゴニアのワークウェアは、まさにファッションを楽しみながら畑仕事に精を出す、アクティブで感度の高い人たちに打ってつけだろう。
メンズ・ヘンプ・デニム・ファイブポケット・パンツ(ショート)1万4300円/パタゴニア 0800-8887-447
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