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2022.08.09

スバル初の電気自動車「ソルテラ」を評論家が解説。3名とも走行性については高評価

682万円〜。

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ラテン語で「太陽」と「大地」を意味する「ソルテラ」はスバル初のグローバルBEVだ。

注目すべきはその走破性。「ET-HS」モデルには、エンジン車で培ってきたシンメトリカルAWD技術を基に開発された、EV専用のAWDシステムが搭載され、悪路でも緻密な車両コントロールを行うことができる。

航続距離は「ET-HS」モデルで487kmと、ロングドライブも難なくこなす(WLTC)。開口部のないEVらしいフロントグリルとSUVの力強いフォルムが融合した、スバルならではのルックスも見逃せない。

渡辺敏史さんの評価「モーターの利を感じさせる」

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、スバル ソルテラはトヨタbZ4Xと共同開発されたBEV、言ってみればBRZとGR86の関係に似ています。

電動パワートレインについては長年の蓄積があるトヨタ側が、シャシーについては四駆の知見が豊富なスバル側が主導しながら開発したそうです。

床面が高い(最低地上高210mm)のはスバルのこだわりだそうで、確かにこのくらいの地上高だと悪路走破性はほぼ心配ない、そういう数値です。

ソルテラは1モーターFFと2モーター4WDの各グレードがあるのですが、オススメは俄然4WDです。理由はやっぱり、スバルだから。

この冬、雪山でソルテラに乗る機会がありました。そこで、低ミュー路とは思えないほどのグリップ力が簡単に引き出せることや、緻密な駆動力配分による安定性の高さなどに心底驚かされました

やっぱりデジタライズされたモーターの利があって、アナログな内燃機車とは乗りやすさのレベルが違うんですよね。ここに電動化時代も生き残るというスバルの意地が託されている感もあります。

オフロードを走ることもある程度想定しているというところが、ほかのBEVと異なるソルテラの特徴でしょうね。

自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。




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