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2022.07.11

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さようなら!ホンダ「CB400SF」。生産終了となる名車の歴史をザッとおさらい

教習所で乗ったのが「CB400SF」だった、という人も少なくないだろう。©︎Honda

教習所の練習時に乗ったのが「CB400 SUPER FOUR」だった、という人も少なくないだろう。©︎Honda


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スニーカーの大定番がコンバースのオールスターなら、バイクのソレはホンダの「CB400 SUPER FOUR(スーパーフォア 。以下SF)」で間違いない。

そんな希代の名車が、排ガス規制の問題から今年10月生産分をもって終了となるらしい。

1992年の登場以来、日本独自の400ccカテゴリーを牽引してきた「CB400SF」。その30年にわたる歴史をザッと振り返ってみよう。

デザイン、扱いやすさ、すべてが丁度いい

「CB400SF」は、現行の400ccクラスで4気筒エンジンを搭載する唯一無二の存在。普通自動二輪車免許で乗れるバイクの最高峰として君臨している。

その源流は、’74年に誕生した「CB400 FOUR(フォア)」にまで遡る。

「DREAM CB400 FOUR」。当初408ccとして売り出されたものの、’75年に125〜400ccまでの中免カテゴリーが設立されたことで、’76年に398ccの「CB400FOUR-I」と「CB400FOUR-II」が追加された。©︎Honda

「ドリームCB400 FOUR」。当初408ccとして売り出されたものの、’75年に125〜400ccまでの免許カテゴリーが設立されたことで、’76年に398ccの「CB400 FOUR-I」と「CB400 FOUR-II」が追加された。©︎Honda


当時、世界的大ブームだった英国スタイル“カフェレーサー”の流れを汲んで日本向けにアレンジされた本作。

“カフェレーサー”スタイルは、オンロードバイクが主流だった’60年台に、カフェの周りの小径を舞台に、いかに速く周回できるかを競うストリートレースが始まりとされる。

小回りの効きやすい操縦性とクラシカルで小粋なルックスは、現在でも旧車として人気だ。



最大の特徴は4本の排気管を1本のマフラーにまとめた、当時としてはユニークな集合排気システム。

コイツがあらゆる速度域で充分なパワーを発揮し、街中から高速道路まで、どんなシーンでも快適に乗りこなせるバイクとして支持を集めた。

またスタイリングだけでなく、高速走行時におけるスムーズな制動力を発揮する前輪油圧ディスクブレーキをはじめ、スイッチ類を手元に集中させるなど安全対策にも配慮。

「CB400SF」が定番たる“扱いやすさ”の系譜は、こういった点にも垣間見える。


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