三浦理志さん●1970年生まれ。15歳から始めたサーフィンが趣味。モデルとしてさまざまなメディアで活躍する、湘南育ちの海男。
Motorcycle Update▶︎バイクのある人生は素敵だ。お気に入りの一台に跨って、家を出るワクワク感。時を忘れてカスタムに興じる悦び。バイクを楽しむ大人たちをピックアップ!
サイドキャリアにボートを載せて颯爽と現れたのは、我らがマーシーこと、モデルの三浦理志さん。
潮風の影響で随所に錆びが目立つホンダ「スーパーカブ110」が、湘南の海男には妙にハマっている。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る それにしても、なぜ“カブ”なのか?
ちょっと意外にも思えるその選択理由から、彼のバイクライフを紐解いていこう。
畑に行くのにちょうどいい“足”を探していた
「別にコレと言って理由はないんだけど、丸みのあるフォルムがカワイイし、普通の50ccより車体が大きいでしょ。ホラ、僕も体がデカいから、このほうがバランスが良いというか、乗っていてラクなんだよね」。
マーシーさんが中型免許を取得したのは7年前。親しい先輩が免許を再取得する際に誘われたのがきっかけだ。
16歳のときに原付免許は取得していたものの、本格的なバイクデビューは40代半ば。最初の1台は、スズキのオフロードバイク「グラストラッカー」だった。
「元々、バイクにはあまり興味がなくて(笑)。グラストラッカーを選んだのも、人づてに『今こういうのあるけど、どう』『お、いいね! じゃあそれで』みたいな感じだったんだよね。
知識があるわけでもないから、完全にデザイン的な好みだよね」。
遠出をするときは車、バイクはあくまで日常のちょっとした足、というスタイルは今も変わらない。
だが5年前、バイクにもちょっとだけ実用性を求めて出合ったのが、今日乗っている“110”の前に乗っていた「スーパーカブ90」だった。ライフワークのひとつとして12年ほど前から続けている、畑作業のためだ。
「収穫した野菜を運ぶものが必要だなと。カブは後部にキャリアがあるから、そこにバイク用のボックスを取り付けて畑に行くようになったんだよね。
ところが、重い野菜をたくさん乗せると揺れるから、野菜が痛んじゃうわけ。『ダメじゃん』ってことで今はほぼ車(笑)。
でも、夏場とかバイクの気持ちいい季節で、収穫が少量のときはリュックを背負って行くこともあるよ」。
バイクの魅力は何かといえば、外の風を体中で感じられる気持ち良さに尽きると語るマーシーさん。
自宅から車で30分ほどの場所にある畑へ行くにも、大きい道を避けて田舎道を走れるカブのほうが気持ちいいのだそう。
「あまり乗らないのでもったいない」と、グラストラッカーは手放し、現在所有するのは、自身2代目のカブとなる“110”のみだ。
「砂利道も街中も細々走れて、乗りやすくて、本当に便利なヤツだよ」。
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