連載:俺のクルマと、アイツのクルマ
男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る ■31人目■池田周平さん(43歳)イケダシュウヘイ。醸造家。高尾山麓に構えるマイクロブルワリー・
高尾ビール代表。
高尾エリア周辺に卸売りしているほか、JR高尾駅徒歩0分の複合飲食店「ランタン」にて、不定期でタップルームをオープンさせている。
スズキ ジムニー JA22ご存じ日本が誇る本格軽4駆。現行型ジムニーの2世代前に当たるモデルで、1990年代後期に生産された。
オフローダーらしいスクエアなフォルムにコイルスプリング式サスペンションを搭載し、オンロードでの操縦安定性と快適性も意識されている。
高尾ビールの社用車は、ビールが出る
池田さんの愛車は、ビールが出るジムニーだ。
ビールが出る? そう。ボディ横からちょこんと飛び出したビールタップで、生ビールをサーブできるスペシャルなカスタムがされているのだ。
「だって、キャンプに生樽を持っていけたら盛り上がるじゃないですか(笑)。だから車体に穴を開けて、走るビールサーバーにしてしまいました」。
ジムニーは池田さんのファーストカーだ。かれこれもう3回ほど車検を通している。
「前職はデザイン系の会社で、その頃は超インドア派だったんです」。
アウトドアに目覚めたきっかけは、30歳を過ぎて奥様と巡り合い、その付き合いで山登りをするようになったこと。
初めて登った山は霧が出て真っ白になってしまったのだが、むしろその日常離れした体験に、心を動かされた。
「完全にハマりました。金曜日の夜に出て、月曜日の朝帰りで出社するというのもザラで。
アルプスや八ヶ岳など、方々の山に出かけましたが、当時は新宿に住んでいて、ある時ふと、気が付いたんですよね。毎週のように高尾を通過しているなと。高尾に住めばより山が近くなって、そのぶん遠い山にも行けるぞって」。
こうして8年ほど前に移住を決断。いざ「高尾へ引っ越すぞ」となり、人生で初めて手に入れた車がこのジムニーだったのだ。
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