アウトドアがかつてないほどに関心を集め、第2次キャンプブームの到来とも言われている。そんな中、ファミリーキャンプには飽き足らず、ソロキャンプを楽しむ男たちが、少しずつ増えているようだ。なぜ、彼らはあえてひとりになり、どのように楽しんでいるのだろう? ソロキャンプの達人にその魅力を訊いた。
プランニングディレクター 大野高広さん(37歳) ソロキャンプ歴:2年1981年生まれ、埼玉県出身。2018年、出版社ミディアム退社。’19年、広告代理業務を行うT.E.Nを設立。長年メディアに関わってきた実績をもとに、プランニングディレクターとして活動開始。ウェアやブーツはハンティングにも使えるタフなミルスペックを好む。
前編はコチラから。
>山の恵みを求めてハンティングに興じる男のソロキャンプ・ライフ 「スズキ」のジムニー
愛車は2台。街用に旧車のメルセデスを、猟やキャンプ用として5年前に手に入れた’96年式のジムニー660XLリミテッドに乗っている。狭い林道でも入ることができ、自分の猟場の細かい地形まで理解するのにも役立つ。
「カーハート」のツールバッグ
日本未発売の製品で、わざわざ現地まで足を運び購入したものだそう。このようなものにまでハンティングテイストの迷彩柄を選んでいるのがセンスの表れだ。
「バーコ」のノコギリ
海外に出向いた際には、現地のホームセンターを回るのが、大野さんの大きな楽しみ。これはフランスで購入した、スウェーデンブランドのもの。どちらも日本円で2000〜3000円程度と安価だった。
「スノーピーク」のコンテナ
スノーピークの金属製コンテナは、ガレージメーカー、フリーダムの天板を組み合わせて使用。コンテナだけでは使いにくかったが、天板を組み合わせることで重ねられるようになり、用途が広がった。
「スポルテスアウトドアツールズ」の焚き火台
カナダの新興ブランドのもの。分解すればコンパクトに収納でき、組み立てればソロ向きの適度なサイズ感に。薪を挟み込むように積み上げられ、高く立ち上がるようなフォルムが美しい。
ナイフセット
右は自分で購入したバークリバーのナイフで、獲物の解体用。そのほかの2本は、猟師を引退したという知人から、使ってほしいと託されたというメーカー不明のもの。解体したあとの肉の切り分けに適しており、切れ味がバツグンにいい。
「エル・エル・ビーン」のトートバッグ
アメリカ本国のウェブサイトで注文したもの。「hunting」と刺繍を入れた。ボリュームのあるサイズで、この大きさのものは日本では手に入らないため、一度に8点オーダーしたそう。ギア、ウェア、食材と何でもここに入れている。
「マウンテンリサーチ」のガスカートリッジカバー
プリムスのP-153バーナーに、3年ほど前に知人にもらったハンティングカラーのガスカートリッジカバーを取り付けたもの。ハダカのままでは無粋な感じがするガスバーナーが、これを装着すると特別なものに見えてくる。
前編はコチラから。
>キャンプ歴10年の男がハマる2年目のソロキャンプは、充実の狩猟タイムだった 石井文仁=写真 高橋庄太郎=文 川瀬拓郎=編集・文