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2022.06.28

ライフ

ビームスの異端児・加藤忠幸の素顔。SSZのきっかけとなったZINEからOFFの鎌倉ライフまで



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A面/B面パパラッチ by BEAMS●気になるプロダクトの宝庫、ビームス。そこで活躍する男たちはプライベートが充実しているから、仕事で秀逸なアウトプットができるのだ。そんな彼らのアクティブライフ(Active面)とビームスライフ(BEAMS面)をパパラッチ!
ビームスのサーフ&スケート部門のバイヤーであり、「SSZ(エスエスジィー)」のディレクターを務める加藤忠幸さん

リスペクトを込めて“ビームスの異端児”と呼びたい彼は、どんなA面(Active面)とB面(BEAMS面)を持っているのだろうか? Let's パパラッチ!

A面 加藤忠幸といえばZINE。まずはここからパパラッチ

加藤忠幸(かとう・ただゆき)ディレクターを務める「SSZ」は、今年で6周年を迎える。毎シーズン、コレクションにまつわるカルチャーや思いを詰め込んだZINE(ジン)を製作して、関係者に配り続けている。Instagram:https://www.instagram.com/katoyasai

加藤忠幸(かとう・ただゆき)ディレクターを務める「SSZ」は、今年で6周年を迎える。毎シーズン、コレクションにまつわるカルチャーや思いを詰め込んだZINE(ジン)を製作して、関係者に配り続けている。Instagram:https://www.instagram.com/katoyasai



趣味が仕事になり、仕事が趣味でもあるーー。

加藤さんには、こんな表現がよく似合う。仕事と呼ぶにはどう考えてもアツすぎる熱量で、モノづくりに没頭する。それを象徴するのが、ZINE「SSZ」。そして、10代の頃からハマり続けるサーフ&スケートだ。

地元・鎌倉をテーマにしたZINE。お気に入りのショップや加藤さんのもうひとつの“職場”である鎌倉市農協連即売所(レンバイ)についてなど、鎌倉へのアツい思いが詰まった1冊。

地元・鎌倉をテーマにしたZINE。お気に入りのショップや加藤さんのもうひとつの“職場”である鎌倉市農協連即売所(レンバイ)についてなど、鎌倉へのアツい思いが詰まった1冊。


加藤さんがZINEを作り始めたのは、まだショップスタッフだった頃。カリフォルニアのスケーターたちがファッションやカルチャー、アートをZINEで自由に表現していることを知り、たちまち虜になった。

「もともとZINEはスケーターの名刺代わり。売り物ではなく仲間内で配るものなんですよね。それって格好いいなーと思って、僕も作り始めました。当時はショップ勤務で遅い時間まで働いていたので、もう夜鍋でしたね。全部手書きだからすごく時間がかかるんですよ(笑)」。

これまで加藤さんが手がけたZINEの一部。

これまで加藤さんが手掛けたZINEの一部。


そんな苦労をしながらも、製作し続けたZINEは40冊以上。自身が手掛けたアイテムの説明や思いが、ページの隅々まで埋め尽くす。

「昔、ZINE作りは会社のコピー機で勝手にやっていたんですけど、大量に出力しすぎて怒られちゃいまして……。廃刊の危機を迎えたことがあります(笑)」。
 
変なやつと言われることもあったが、「面白いから絶対続けた方がいい」と背中を押してくれる上司もいた。そんなことをしているうちに、「ビームスの中に、サーフ&スケートに特化したお店を作りたい」というビジョンが芽生えたという。

ウェット姿で原付に乗ってサーフィンへ



加藤さんのライフスタイルに欠かせないのが、サーフィンとスケートだ。10代、20代にどっぷりハマったこれらは、いまや趣味を超えた日常の一部になっている。

スケートシーンのカリスマ、ジム・フィリップスの“スクリーミングハンド”がヘルメットに。

スケートシーンのカリスマ、ジム・フィリップスの“スクリーミングハンド”がヘルメットに。


大船の自宅から湘南の海までは原付で20分ほど。時間ができると、ショートボードを積み込んでフットワーク軽く海へと繰り出す。ウエットスーツ姿で原付を跨ぐ加藤さんの背中は楽しげだ。



「今は月に2回程度しかサーフィンに行けませんが、朝イチで入る海は本当に気持ち良くて、気分がリセットできます。スケートだったら鵠沼のスケートパークが定番ですね」。

サーフィンやスケートを楽しんでからオフィスで仕事をこなすこともしばしば。どんなに忙しくとも“好き”なことには一切妥協しない。加藤さんのA面(Active面)は、趣味であり、仕事でもある。



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