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2022.06.15

ファッション

“理想の男”の姿を実現する、女性デザイナーが作るイレーヴとロエフのメンズTシャツ



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あまり難しく考えなくていい。

女性が作るメンズ用Tシャツにはきっと、「異性から見た理想の男」を表現する何かが備わっているはず。

それを肌で感じ取ればいいのだ。

「イレーヴ」

 

上から1万4300円、1万6500円/ともにイレーヴ 03-5467-7875


ひと目見て「行儀の良いTシャツ」という言葉が浮かんだ。上質な素材、精緻な仕立て。だが着心地は決して堅苦しくなく、むしろ優しい。リラックスできるTシャツなのだ。

デザイナーの田口令子さんが、おすすめの2型をピックアップしてくれた。

「どちらもゆったりしていますが、ルーズにならないよう立体的なパターンで作っています。素材は超長綿のオーガニックコットン。着心地が良く、綿本来の控えめな光沢が特徴です」。

Tシャツをはじめとしたカットソー類は一般的にフラットなパターンが用いられる。そこがTシャツならではのラフな味を生む理由でもあるが、逆に手をかけて作ればどこまでも美しくなるアイテムなのだ。

もう少し詳しく商品を見ていこう。上の白Tはしっかりとハリ感のあるジャージー生地を使用。カラダのラインが出ず透けにくい。つまりは油断した体型の、夏場のおじさんにもありがたいTシャツだ。

下は「アメリカらしいウェイトのあるTシャツを、肌あたりの良い素材で作りたかった」という一枚。

最上級のオーガニックコットンを使い、タフな見た目とジェントルな着心地を兼備する。オリーブにもグレーにも見える、独特のニュアンスカラーもいい。

いずれも裾にサイドスリット入り。微細なディテールだが、あるとないとでは大違いである。

タックインしたときにズレにくく、アウトしたときには裾が自然にさばかれてストレスがない。見た目のアクセントとともに、そんな便利な効果も発揮してくれるのだ。

イレーヴはもともとウィメンズのみで始まったブランド。表面的なデザインに捉われず、シンプルさとクオリティを追求し続けてきた。そんな服作りに共感したメンズブランドから、別注依頼の声がかかることもしばしば。

そして今季、満を持してメンズラインをスタートした。

見た目はキリッと整い、中身は強く優しく、細かい気配りもできる。イレーヴのTシャツがまるで“男が惚れる男”のようであるのも、そんなエピソードを聞くと得心するのである。

デザイナー 田口令子さん
セレクトショップデザイナーを経て、2018年春夏よりイレーヴをスタート。シンプルながら素材や仕様にこだわった服を展開。


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