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③ History
注がれたのは時計以上にタフネスな情熱だった

[左]カシオの技術者の伊部菊雄さん。 [右]企画書

[左]カシオの技術者の伊部菊雄さん。 [右]企画書


それまで壊れることが当たり前だった腕時計に、Gショックは革命を起こした。しかも、その歴史的なプロダクトはたった一行の企画書から始まったのだ。
“落としても壊れない丈夫な時計”。Gショックの生みの親となるカシオの技術者、伊部菊雄さんは、自身の実体験を基にこれをしたためた。

これがその初号機だ!

これが初号機だ!


しかしそこには基礎研究や技術的な裏付けはまったくなく、いざ企画が通ってから初めて実験を始めることに。ここから苦難の道が始まる。

半年にも及ぶ実験の失敗に辞表まで考えたタイムリミットぎりぎり、革新的な耐衝撃構造を思いつく。

こうして生まれた初号機に宿るのは、カシオの社是「創造 貢献」。自由な発想を実現する不屈の情熱が男を虜にする。

④ Technology
さらなる完成度を追求し構造から進化を続ける



新たに開発したマルチガードストラクチャー構造を採用する「MRG-B5000」のベゼル。

通常よりも複雑な25個のパーツからなり、耐衝撃性を確保するとともに、パーツごとに細かく研磨を施すことで凹凸のあるベゼルをより美しく仕上げた。


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