[は行]
ビタミンC、B群・亜鉛髪にとって重要な栄養はたんぱく質だけではない。ビタミンC、B群・亜鉛もまた毛母細胞の中で髪を作っている酵素の生成に不可欠な栄養素だ。体内で酵素が減ってくると、髪に栄養が届かなくなり成長が妨げられる。そのためバランスの良い食事でしっかり摂取して、酵素を活性化させる必要がある。
皮脂量男性の頭皮は皮脂腺や皮脂量が女性よりも多い。その影響で汗やホコリと混じって頭皮が汚れやすく、かゆみやフケの原因になりやすい。シャンプーでしっかり頭皮の汚れを取り除くことが薄毛対策の基本。
日焼け止めスプレー紫外線が強い季節はサンスクリーンのスプレーを使い、髪と頭皮に降り注ぐ紫外線を予防するのが大切。また帽子も紫外線対策の有効な手段となる。
ブラシマッサージブラシを使ったマッサージには頭皮の血行を促進し、発毛を促す効果が期待できる。やり方は、まずクッションブラシで耳の上から頭頂部に向かって圧をかけながらジグザグに10回ほど動かす。その後、頭頂部を中心に小さい「の」を描くようにプッシュを繰り返す。
[ま行]
毛周期(もうしゅうき)毛が生まれてから抜け落ちるまでのサイクルのこと。大人の頭髪は大体2〜6年周期で、新しい毛が作られる成長期、毛の成長が徐々に止まっていく退行期、完全にストップする休止期の3段階がある。このサイクルが乱れ成長期が短くなると、そのまま退行期、休止期を迎えてしまい薄毛が進行していく。
毛母細胞(もうぼさいぼう)髪の毛のうち、頭皮から出ている部分を毛幹、頭皮の内部にある部分を毛根という。この毛根のいちばん奥、毛乳頭周辺にあるのが毛母細胞。毛乳頭から栄養や酸素を受け取り、細胞分裂を行うことにより髪の毛を作り出している。
メラトニン体内時計を調整し、覚醒と睡眠を切り替えて眠りへと誘うホルモン。この分泌量が低下すると睡眠の質が下がり、成長ホルモンの放出も悪くなるため薄毛が進んでしまう。夜に強い光を浴びるとメラトニン分泌量が減少するため、就寝前のスマートフォンやパソコン作業には特に注意が必要。
[や行]
湯シャン最近シャンプー剤を使わず、お湯だけで洗う湯シャン派の人が増えている。ただ、皮脂と水は混じりにくいため、皮脂と混じった汚れが取れずに頭皮に残り、負担になる恐れが。
さらにワックスやポマードなどのスタイリング剤もお湯だけではなかなか落とし切れない。頭皮や髪に優しい成分のシャンプー剤を使って、なるべくダメージを与えないように洗うのが安心だ。
今回教えてくれたのは松倉クリニック 表参道 医師 田路めぐみ先生●数々の臨床病院で形成外科チーフ職を歴任。日本抗加齢医学会専門医。日本形成外科学会専門医。育毛のエキスパートでもあり、著書『東大医師が教える 最強の育毛革命』(集英社)など。