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環境省にも認められた「国立公園オフィシャルパートナー」

 

富士箱根伊豆国立公園をイメージした長袖Tシャツ。富士箱根地区に分布・生息するハコネバラとニホンジカをモチーフに、サイケデリックな雰囲気のプリントに仕上げている。日本のオリジナルプロダクト。6600円/パークス プロジェクト(タイズサン 03-6421-1425)


「日本での展開と同時に、オリジナルプロダクトの生産も開始しました。上信越高原、富士箱根伊豆、阿寒摩周。この3つの国立公園をイメージしたアイテムを作っています」。

上信越高原は首都圏からのアクセスが良く、標高2000mまで車で行くことが可能。誰でも容易にエントリーできる点が魅力だ。

富士箱根伊豆は言わずもがな日本の象徴であり、世界に向けて発信するための大きなフックがある。

阿寒摩周はカルデラ地形が生み出す広大な景観に加え、先住民族であるアイヌが培ってきた「自然との共生」という文化が息づいている。

日本には現在34の国立公園があるが、この3つから日本における“パークス プロジェクト”はスタートした。

 

アメリカ本国ではREIなどアウトドアショップでの取り扱いも。しかしながら売り上げの7〜8割はECサイトでの販売によるものだそう。SNSを通じて情報とコンセプトを発信し、D2C(ダイレクト・トゥ・カスタマー)方式でのビジネススタイルを確立している。 


本国のプロダクトの輸入販売、日本のオリジナルアイテムの生産を経て、’20年10月には環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結。

環境省と相互協力して日本の国立公園の魅力を世界に向けて発信し、公園利用者の拡大と地域の活性化を図るのがその目的である。

「締結式には環境大臣の小泉進次郎さん(当時)も出席されました。自分たちが好きで始めたことですが、きちんとした取り組みを続ければ国もきちんと認めてくれる。感慨深かったですね」。

そして本国と同様の環境保全のボランティア活動も、来る6月から本格的に始動する。

場所は上信越高原国立公園の中心に位置する志賀高原。遊歩道脇の排水溝の清掃を予定している。冬の間に溝に詰まった落ち葉や木、石を取り除く作業だ。

「服を輸入して日本で売るだけではなく、それ以上のことを勉強させてもらえる。パークス プロジェクトに携わるとそんな機会に多く恵まれます。だから僕たち自身も楽しいんですよ」。


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