名実ともに「山岳時計」を誇るために
ニルマル・プルジャをご存じだろうか。モンブランがサポートするネパール生まれの英国人登山家で、2019年から本格的に高山登山の活動を開始して以来、偉業達成のスピードが凄いのだ。
わずか7カ月間で世界に14座ある8000m峰の完全登頂を達成したのだが、それまでの記録が8年だったことを考えると圧倒的だ。
登山家としての本格デビューまで、山岳ミッションを得意とするグルカ兵であったという点を加味しても、超人的といっていい。
そんな彼が、2022年5月16日に、わずか8日と23時間10分というスピードで達成したのが、カンチェンジュンガ、エベレスト、ローツェという、ヒマラヤにある3つの頂上に「酸素補給なし」で登ったという世界記録である。
さらには、エベレストからローツェまでを酸素なしの26時間で踏破という2つ目の記録まで達成するというおまけ付き。
そのときに腕元で輝いていたのが「モンブラン 1858 ジオスフェール クロノグラフ ゼロ オキシジェン リミテッドエディション 290」なのだ。
ケースバックには、エベレスト峰を讃えるべく、立体的で奥行きのある山影をレーザー彫刻。時計が酸素なしで正常にケーシングされたことを証明する無酸素証明書付き。
過酷な環境下でも正確に稼働する機器を必要とする探検家にとって、酸素なしムーブメントが意味するところは大きく2つ。
過酷な環境にさらされるなかでの機器の酸化=劣化を防ぐ。そして、酸素および空気がもたらす、気温低下時の曇りを発生させないことだ。
同時に、ケース内の酸素除去に加えて、−50℃の気温でも完璧に動作するようにムーブメント内のオイルにも特別なものを使用している。
また、軽量なチタニウムケースを採用することで、装備重量の軽減にも貢献。モンブランが時計界でも評価を獲得しているクロノグラフ機能装備も大きい。山岳の活動経過を記録するのにも有用だ。
500時間のテストも行われ、その耐久性、正確性が検証されている。ニルマルが登頂した山頂の総高29,031フィートにちなんだ290本限定。なお、モンブランは、壮大な山の環境を次世代に残すべく発足させたニルマル財団の「ビッグ・マウンテン・クリーン・アップ・イニシアチブ」をサポート。
山岳時計として本気で取り組んだからこその「酸素なし」「クロノグラフ搭載」「チタンケース」という本作。名実ともに山岳時計としてのプレゼンスを高めた。
山で使用するのももちろんいいが、「酸素なし」でニルマルが果たした偉業のロマンを日常でも感じていたい人にも、モンブランのアイコニックウォッチはおすすめできる。
[問い合わせ]モンブラン コンタクトセンター0800-333-0102