[シトロエン C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド]BEVでの走行距離は1回の満充電で65km(WLTC)。550万円。
▶︎すべての画像を見る 快適さに価値をおくシトロエンから、EVの静寂性まで手に入れた初のプラグイン・ハイブリッドモデルが登場!
定評のあるたっぷりとしたシートと独自のサスペンションシステムが、乗り心地をの良さ担保。また、ハイブリッドモデル専用に設計された8速ATによる、スムーズな変速が持ち味だ。
選べる3つのドライブモード(エレクトリック、ハイブリッド、スポーツ)も搭載し、ストレスなく環境に配慮したドライブが楽しめる。
十分な性能、頭一つ抜けた乗り心地
CO₂排出量が具体的にペナルティ化されている欧州では、優遇された動力源としてのPHEVが各社で積極的に展開されています。
というわけでC5 エアクロスもまた、基本は企業方針としてのCO₂削減メソッドのためにあることは間違いありません。
性能を突き詰めればとかく複雑になりがちなハイブリッド技術。その中でも、C5 エアクロスのPHEVに用いられているのはトヨタ系列の最大手、日本のアイシン製のトランスミッションです。
搭載する13.2kWhのバッテリーは、日本の計測値だと最大65kmのEV走行が可能となる。充電環境さえ確保できていれば、平日の通勤や買い物回りくらいは家庭充電のみでこなせます。
そして、135km/hまではBEVでも走行が可能です。ただし高速巡航は負荷が高く、走行可能距離が短くなるのは仕方なし。
個人的にはシンプルながら確実に燃費を改善してくれるこのPHEVシステムを評価しています。が、それ以上にC5 エアクロスは乗り心地が素晴らしい。
シトロエンは代々乗り味の優しさが美点とされてきており、この車も独自のダンパー構造やシートのクッション構成によって、いにしえのふわっと包み込まれるような味わいを今に受け継いでいます。
| 自動車ライター 渡辺敏史 出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。 |
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