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2022.05.29

ライフ

藤井隆行が愛用する「四十沢木材工芸」のお盆。改めて感じる“和”の価値を日常に



「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
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お茶を運んだりお菓子を盛ったり、なにかと便利なお盆。

日本製で、丸みとくぼみがあるデザインで、サイズ違いで揃えたいからできれば買いやすい値段で……という条件で探していて、やっと見つけたのが四十沢木材工芸のお盆。

「四十沢」と書いて「あいざわ」と読みます。石川県輪島市でもともと漆器用素地を作っていて、2013年からオリジナル製品の製造をスタートしたのだとか。

漆器となるベースを作っていたせいか、ほかの木工ブランドの器とはちょっと違う繊細さを感じます。

例えば優れた作家ものの器でそれなりの値段がするのは当たり前ですが、それとは別に、この連載では伝統の良さを残しつつ、買いやすい値段で誰もが楽しめるモノを紹介したいと思っています。

1920年代に提唱された「民藝」の精神も日常の生活道具の価値を問うものだし、今その考え方が改めて見直されているのかなという気がしています。

上からφ16.5×H1.5cm 4400円、φ24×H1.5cm 7700円、φ30×H1.5cm 1万4300円/すべて四十沢木材工芸(カバーコード https://coverchord.com)

上からφ16.5×H1.5cm 4400円、φ24×H1.5cm 7700円、φ30×H1.5cm 1万4300円/すべて四十沢木材工芸(カバーコード https://coverchord.com


四十沢木材工芸の盆「KITO 雪輪盆」
100年以上かけて育まれた木目を活かした皿や盆を製作。この「KITO 雪輪盆」は、ケヤキをガラス塗料で塗装したナチュラルな質感と使いやすい造形が特徴。


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