コロナ禍のアウトドア人気が背中を押して、すこぶる幸先の良いスタートを切ったニューカマーがいる。「コンバース キャンピング サプライ」がそれだ。
「コンバース キャンピング サプライ」はコンバースが2020FWにローンチしたコレクション。文字どおりアウトドアをコンセプトに据えたものづくりを信条としている。
「QAK ST CP」各1万6500円/コンバース(コンバース インフォメーションセンター 0120-819-217)
フェスやグランピングの盛り上がりをみたコンバースは、アウトドアが一過性のトレンドではなく、地中深く根を張る気配を感じて商品開発に乗り出した。
これを確信したのがローンチほどなく手掛けたカオス フィッシング クラブとのコラボレーションモデルだった。
カオス フィッシング クラブはドーバーストリートマーケットにも並ぶ東京の新進気鋭。’90年代のアウトドアやフィッシングを彷彿とさせるクレージーカラーで染め上げたそのモデルは想像をはるかに超えて売れたという。
昨夏発売されたコンバースとカオス フィッシング クラブのコラボモデル。
勘どころはアウトドアシーンを彩るタフなスペックにある。ファーストコレクションを俎上に載せれば、コーデュラエコキャンバスやラグソールあたりは好例だろう。
コーデュラエコキャンバスはテフロン加工を施したリサイクルポリエステル由来のインヴィスタ社の新機軸。耐久性、撥水性、防汚性に優れる。特筆すべきは撥水性で、水深4センチなら4時間にわたって浸水しない。
底まわりは高反発素材のE.V.A.ミッドソール、軽量かつ屈曲性の高いTPUシャンク、地面に食い込むトレッドパターンで構成されている。素材にはリサイクルラバーが配合される。
いずれもアウトドアシューズとして遜色のないスペックだが、見逃せないのは街中に溶け込むモダンなテイスト、そしてベースとなったモデルにある。
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