実際、日本の男性で歴代もっとも長生きだった木村次郎右衛門さん(116歳没)も、京丹後市在住でした。
人口10万人あたりの100歳以上は全国平均で55人、京都府内では65人に対し、京丹後市は160人。実に3倍と圧倒的に多いのです。
100歳以上の人数比較(2018年、同書より)
『すごい酪酸菌 病気になる人、ならない人の分かれ道』
その京丹後市の65歳以上の高齢者の腸内細菌を研究調査したところ、「ファーミキューティス門(「でぶ菌」などと揶揄された菌種)」の割合が高いことが判明しました。
さらに腸内細菌の構成を個々に詳しく調べていくと、増えていたファーミキューティス門の多くを、「酪酸」を産生する「酪酸菌」が占めていました。
この酪酸菌が作る酪酸こそが、足腰をピンピンと強くして寝たきりを防ぎ、腸の粘膜を健康に保ち、寿命を長くすることがわかってきました。
長寿と酪酸の間には深い関係があったのです。
江田 証:江田クリニック院長 医学博士
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