というわけで、満を持して店内を案内してもらいましょう。まずは、職人さん用の靴コーナーから。用途によって仕様が異なるという。
こちらは素足感覚で穿けて、ゴム底が滑りにくいので、建設や土木などの作業に快適な靴。屋根作業の際に滑りにくい加工が靴底になされている。
「面白い商品もありますよ。入社当初に『なんだこれは!?』と思ったのが『TAKEバイザー』です」。
夏場、作業用のヘルメットにはめ込むと日除けになるというアイデア商品。
「防塵マスクの品揃えも豊富です。コロナの初期は一般の方にもよくお買い求めいただきました」。
なるほど、そういう使い方もあるのか。
一般の方といえば長靴も人気だという。今は日常でも履きやすいデザインになっており、もともとは職人さん用に開発されたものなので、性能も保障付きなのだ。
キャンプや音楽フェスの現場でも活躍しそう。
そして、冒頭にも書いたようにワークマンプラスはアウトドアグッズも充実している。
たとえば、下の「EXTRA GUARD」はオイル加工を施した牛革のグローブで、テント設営時のペグ打ち、薪の調達、焚き火の火おこしなどのシーンで重宝する。
税込980円とお求めやすいお値段。
「ソーラーパネル付きのモバイルバッテリーランタンも人気です。夜でも最大400ルクスの明るさで周囲を照らしてくれます」。
もちろん、スマホの充電もOK。
さらに、キャンプギア展開の発端となったのが「500ml専用真空保冷ペットボトルホルダー」。当初は夏場の屋外で作業する職人さんのために開発したものだ。
「夏場にペットボトルを冷やして現場に持って行ってもすぐにぬるくなってしまいます。でも、これに入れておくと5、6時間は冷たい状態が続くんです」。
2019年の夏に販売を開始したところ、即完売したそうだ。
「ウェアでは自社ブランドがあります。スポーツ系は『ファインドアウト』、登山や釣りなどのアウトドア系は『フィールドコア』、防水機能に特化したレインウェアは『イージス』といった具合にジャンルごとに分けています」。
アウトドアで使える「エアシェルジャケット」は薄くて軽く、耐水性に優れている。税込2900円。
傘要らずの一品。
また、ワークマンでは購入した商品に社名などを入れるサービスも行っている。
料金は店舗によって異なるが、立川栄町店はこの価格。
ここでアウトドア用のウェアを買って、「石原たきび」と入れてもらうこともできるわけだ。素敵じゃないか。
2022年3月現在、ワークマンは560店舗、ワークマンプラスは369店舗を展開している。そこに加わったのが2020年に1号店がオープンした新コンセプトストア、「#ワークマン女子」だ。4月28日にオープン予定の銀座店を含めると計12店舗となる。
2021年6月にオープンした「#ワークマン女子 ポンテポルタ千住店」の店頭。
進化し続けるワークマン。そして、磨耶さんはその魅力を世間に伝え続ける。最後に読者へのメッセージをお願いします。
客層は変われど、創業当初のコンセプトは揺らがないんですね。
[取材協力]ワークマンwww.workman.co.jp