今年2022年はオメガ「スピードマスター」の誕生から65周年となるアニバーサリーイヤーだ。
先行して1月に発売されたゴールドウォッチ「スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド™」に続き、最新作の「スピードマスター 57’ キャリバー 9906」に早くも注目が集まっている。
「スピードマスター 57’ キャリバー 9906」SSケース、40.5mm、手巻き。111万1000円/オメガ 03-5952-4400
スピードマスター65周年を飾る秀作
スピードマスターの誕生は、1969年にアポロ11号に同行し、人類史上初の月面着陸という偉業を成し遂げる前の1957年に遡る。
3つのバリエーションがあるファーストモデル「CK2915」は歴代のスピードマスターのなかでも神格化された存在であり、あまりの希少性の高さから究極のコレクターズアイテムとして知られている。
時計マニアの間で“幻の1本”として知られる初代スピードマスターCK2915。
それゆえ、復刻の声が望まれていたのだが、2017年に発表された「トリロジー 1957 スピードマスター」は、ハイレベルな再現性も相まって、すぐさま完売するほどの絶大な人気を得た。
これに対して、新作のスピードマスター 57’ キャリバー 9906は、同じく初代をモチーフにしながらも、厳格な検査をクリアしたマスタークロノメーター認定の手巻きムーブメント「コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー9906」を基軸に、いわゆる復刻モデルとは似て非なる魅力を披露している。
初代モチーフの威厳ある佇まいの中に、懐古主義では収まらない魅力が詰まっている。
初代モデルをより“軽やか”に
このモデルを特徴を読み解くうえで欠かせない注目すべきポイントを説明する。
第一に挙がるのは、3時位置に12時間と60分の同軸積算計のサブダイヤル、9時位置にスモールセコンド、6時位置に日付表示を備えた2カウンターの文字盤だ。これは3カウンターであったCK2915との決定的な違いだと言える。
初代から受け継いだアローハンドの時針と、くり抜かれたインデックスなどの新旧のディテールが重なる文字盤。
次に押さえるべきポイントは、サイズ感にある。
ケース径は38.6mmから40.5mmにアップしつつも、厚みを12.99mmまでに抑えている。これは搭載されたコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー9906の設計ありきで成り立つものだ。
ケースバックと見事に調和する美しい手巻きムーブメントの仕上げ。
このモデルの個性を引き立たせる全4色のカラーバリエーションも大きな魅力。
針やインデックスにヴィンテージ調のスーパールミノバが塗布されたブラックのほか、PVD仕上げのグリーン、ブルー、ニス塗装によるバーガンディの用意があり、それぞれのダイヤルカラーに合わせたレザーストラップも見逃せない。
「スピードマスター 57’ キャリバー 9906」SSケース、40.5mm、手巻き。111万1000円/オメガ 03-5952-4400
「スピードマスター 57’ キャリバー 9906」SSケース、40.5mm、手巻き。105万6000円/オメガ 03-5952-4400
「スピードマスター 57’ キャリバー 9906」SSケース、40.5mm、手巻き。105万6000円/オメガ 03-5952-4400
いまや多彩なファミリーを擁するスピードマスター。そのなかでも特別な魅力を放つ初代モデルを再解釈した今作は、スピードマスターの初買いにオススメしたい1本だ。
[問い合わせ]オメガお客様センター03-5952-4400