子供が服を汚さなくなることのうれしさと寂しさ
佐藤 うちは子供が3人いるんだけど、小さい頃、抱っこすると自分の肩のあたりによだれが付くのわかる?
塚本 あー、そういうのあったかも。
佐藤 最初は「あ〜、また服が汚れた」って思ったりもしたんだけど、どんどんその汚れが愛おしく思えてきてね。で、今じゃいちばん下の子も大きくなってきたから、あの汚れが付くこともなくなっちゃって……寂しいもんです(涙)。
塚本 成長して手が離れていく感じがね。
岡田 俺は「子供がいるからこの服は着れない」っていうのはやめようと思ってる。好きなコートを着ているときに、子供が地べたにしゃがもうが何しようが、好きな服が汚れてもいいかなって。子供がいる証だしね。
佐藤 子供と出かけるときは汚れてもいい服を着て行くから、好きで買った新品の服が溜まる一方(笑)。着る機会がない。
塚本 俺の場合は逆で、自分ひとりで出掛けるならジャージでいいんだけど、子供と一緒ならちゃんとしなきゃっていう影響はあるね。
岡田 結婚して、何かファッション以外で変わったことってある?
塚本 俺は結婚してなかったらもっと遊び呆けてたと思うな。振り返ってみると、結婚したからまともになれたと思う。25歳で結婚しといてよかった。
岡田 俺がいちばん年上だけど、父としてのキャリアは2人のほうが先輩だからいろいろ相談させてもらってる(笑)。「イヤイヤ期はどう乗り越えた?」とか。「昔過ぎて忘れた」って言われたけど(笑)。
塚本 そうなのよ。一瞬だったりするじゃない? イヤイヤ期なんて。いつがそうだったかも思い出せない。
佐藤 そうそう。アドバイスしたいんだけど、意外と忘れるものなんだよね。常に新しい課題が押し寄せてくるしね。
岡田 当の本人は真っ最中だから長く感じるんだろうね。でもあっという間なんだって思うと、「ま、いいや」って開き直れる。そんなことを人生の先輩である2人から教わってますよ、僕は。
塚本 うちはいちばん下の子が最近まで反抗期だった。俺自身は仕事してたから親に反抗した記憶がないし、親にどうたしなめられてたのかも覚えてない。どういう怒り方で道を引いてやればいいのか悩んだよ。
岡田 そうなんだ。いずれそういう時期が来るわけですね、俺も。
塚本 全員が反抗期を通るわけじゃないと思うけど、俺は息子に「ママのことナメんじゃねーぞ!」って叱ったよ。パパを怒らせたら終わりだぞっていう姿勢をね、見せましたよ(笑)。
佐藤 いいね、父親してるじゃん。
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