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【レア度★★★☆☆】
ワゴンに生息する“攻めたアシックス”

1997年発売の「ASICS ZIPANG 3」。

1997年発売の「ASICS ZIPANG 3」。


「アシックス」には、履き心地を追求した日本ブランドらしい堅実なモノ作りを想像する人は少なくない。ただ、それとは別で、かなり“攻めた”モデルを作ってきた歴史もある。こちらもその類である。

「少し古いものになりますが、日本を意味する『ジパング』という名が付けられたモデルです。これは1997年に発売された、ジパング 3になります。1も2も持っていますけど、この“3”がいちばん格好いいと思います。

シリーズを通して搭載されるテクノロジーやシステムも違いますが、このオニツカ家の家紋と抜群の履き心地の良さは共通していますね」。



当時の最先端テクノロジーが落とし込まれた一足ではあるが、どこか“和”の要素も感じさせる。そのいなたい趣が鎌本さんの心をくすぐった。

「これが好きっていう人はマイノリティでしょうね(笑)。みんながエア マックス 95に目を血走らせていた頃に、僕は周囲と足元で差をつけるにはどれを履くか考えていたので。

こちらも案の定、周りで持っている人はいなかったです。履いていたとしても、僕より少し上の方か、スニーカーマニアな人ぐらいでした」。



ナイキのフライワイヤーシステムに通ずるような出で立ちが、当時19歳だった鎌本青年の心にかなり響いた様子。

「アシックスは今でも結構攻めたものを作っていて、いいスニーカーが多いんです。個人的にはそれらにもっとスポットライトが当たってほしいなと思います。

これは当時ストック用に買ったヤツで3000円ぐらい。最後はワゴンセールになっていて、めちゃくちゃ安くなっていました。隠れた銘品はワゴンにあると勝手に思っています(笑)」。


3/3

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