偏愛さんいらっしゃい!●スニーカー、デニム、そして時計……マニアと呼ばれるほどに、ひとつのモノを究極に愛し尽くす男たち。そんな究極の偏愛家たちの秘蔵品を拝見。
業界屈指の目利きであり、究極のマニアとして知られる、吉祥寺のスニーカーショップ「スキット」のオーナー・鎌本勝茂さん。
現在所有するスニーカーはおよそ2000足、マンションの一角に専用の保管場所まで借りているという。
そんな鎌本さんが最初の一足に選んだのが、「エア ジョーダン 1」だ。
スニーカーの偏愛さん
「スキット」オーナー・鎌本勝茂さん
鎌本勝茂●現在は吉祥寺、大阪、仙台、福岡に店を構える「スキット」の大黒柱。18歳でスニーカー業界に足を踏み入れ、販売やバイイングを経験。そのキャリアは20年以上にも及ぶ。オリジンへの愛着はひとしおで、さらには眠れる名品を掘り当てる嗅覚と目利きにも秀でる。
誕生以来、何度も復刻を繰り返し、その都度シーンをザワつかせてきたエア ジョーダン 1。
鎌本さんのスニーカーコレクションには、この不朽の名作も当然含まれている。その中でもひと極存在感を放つ、3つのエア ジョーダン 1を披露いただこう。
▶︎「エア ジョーダン 1」コレクションを動画でも見る まずは、オリジナルと復刻をじっくりと……
「復刻のたび注目されるエア ジョーダン 1ですが、消化不良を起こす一部のこだわり派も多いようです」と鎌本さん。
エア ジョーダン 1の復刻など、普通のスニーカーファンなら我先にと飛びつくし、即プレ値になることも確定しているようなもの。だが、消化不良とはこれいかに……。
ということで、鎌本さんが所有するエア ジョーダン 1のオリジナルを見てみよう。
「こちらが1985年に一般発売されたものですね。これをベースに何度も復刻していますが、オリジナルと比較してしまうと微妙な差ではありますが、やはり違いがあるんです。
こだわり派の人たちは、初期のありのままの姿を復刻に求めますから、議論が起こります。もちろんナイキも、なるべくオリジナルに近いものを作ろうとしているとは思いますが……」。
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