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2022.03.19

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廃棄魚網を服に変えて漁師に戻す。「ダイワ」が目指す、キレイな海の新たな循環



今週は“東コレ”ウィーク! ということで、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022A/W」の公式会場のひとつ、表参道ヒルズを訪問。

館内の大階段でお披露目されていたのは、釣りでお馴染みの「ダイワ」のインスタレーションだ。さっそくだけど、このウェアが何からできてるかわかるかな?

表参道ヒルズの大階段に吊るされたアートインスタレーション。

吹き抜けに吊るされた漁網。廃棄物をアートに昇華したインスタレーション。


実は、このウェアもインスタレーションも全部が「漁網」。つまり、漁師が魚を獲るのに使う網なのだ。

海の環境汚染問題についてはあらゆる取り組みが行われているが、この漁網も環境問題と切っても切れない関係にある。

かつてと違い、今では消耗した漁網を修復する職人も少なくなり、1〜2年使ったら廃棄の運命を辿る。使い捨てされる漁網の量は膨大で、その行き先はというと、埋め立てだ。



漁網は産業廃棄物ゆえに焼やすことはできないため、焼却処理はできないのだ。

さらにひと言に漁網といっても、プラスチックや鉄の入っているものなどさまざまな部材が混在しているので、リサイクルのための分別も難しい。

集められた漁網はキレイにしてから裁断し、溶かしてから糸へと変身していく。

集められた漁網はキレイにしてから裁断し、溶かしてから糸へと変身していく。


そこで、海をフィールドとするダイワが「BE EARTH-FRIENDLY ―漁網アップサイクルプロジェクト―」を打ち立てたのだ。

プラスチックの廃棄漁網を集めて、溶かして、糸にして、布にして、縫製して、アパレルに仕上げる。そんな一連の流れで、できる限りのアップサイクルを実施している。



そうして出来上がったのは「サロペット」に「レインウェア」。つまり、また漁師の元に戻るという、わかりやすい循環を生んだのである。

今回発表されたサロペットやレインウェアは、今後商品化して一般発売もしていく予定だという。



3月21日(月)まで開催している表参道ヒルズでの展示では、プロジェクトの詳細や今回のために製作されたアパレルも見られるので、お近くを通りかかった人はぜひ足を運んでみよう。

今回のプロジェクトはまだスタートしたばかり。海の名を持つオーシャンズからもどしどしエールを送りたい。


[イベント詳細]
BE EARTH-FRIENDLY ―漁網アップサイクルプロジェクト―」
期間:3月14日(月)〜21日(月・祝)
会場:表参道ヒルズ 大階段
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10
時間:11:00〜21:00 

[問い合わせ]
グローブライド
042-475-2408

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