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2022.03.16

ワーゲンバスが電気で復活! 可愛いフォルムだけじゃない「ID.Buzz」を愛せる理由

さまざまな国やカルチャーの中で50年以上愛され、2013年に惜しまれながら生産を終えたフォルクスワーゲン・タイプ2、通称ワーゲンバス。
先日ついに、復活が発表された。しかも電気自動車になって……。
ボディカラーはホワイトの単色か、タイプ2に習ったV字ツートーンカラーとなる。

ボディカラーはホワイトの単色か、タイプ2に習ったV字ツートーンカラーとなる。


電気自動車のワーゲンバス、実は10年以上前からチラ見せされてきた。

例えば2011年の東京モーターショーでは「ニューブリー(ブリーはドイツでのワーゲンバスの名前)」として展示され、さらに2017年の東京モーターショーでは「I.D.BUZZ」として紹介されていた。
 
最高速度は145km/hで日本には十分。最大トルクも310N・mとガソリン車の4L車なみだ。

最高速度は145km/hで日本には十分。最大トルクも310N・mとガソリン車の4L車なみだ。


その後紆余曲折があったが、ようやく先日、正式に販売されることがアナウンスされた。2017年のとは句読点や大文字小文字が異なるが、「ID.Buzz(バズ)」が最終名称のようだ。

気になる航続可能距離は「近日公開予定」だが、バッテリー容量は77kWh。これは日産リーフの62kWhより大容量だから、街中はもちろん、近場のサーフスポットくらいなら十分往復できそう。

サイズは全長4712×全幅1985×全高1937(または1938)mmと公表されている。日本で乗るには少し幅広かもしれないが、その分席周りやラゲッジのサイズも大きくなっているはず。

見た目はワーゲンバスの初期型(T1)をオマージュしたツートーンカラーが採用され、フロント中央に大きなVWのロゴが配置される。

また後輪側にモーター&パワーコントロールユニットを搭載して後輪を駆動させるようだから、これまたリアエンジン・リアドライブのT1を踏襲しているのもニクい演出だ。


懐かしさだけじゃない近未来な機能 

シフトレバーはコラム式。USB-Cポートは最大8つあり、置くだけでスマートフォンを充電できるトレイも用意される。

シフトレバーはコラム式。USB-Cポートは最大8つあり、置くだけでスマートフォンを充電できるトレイも用意される。


もちろんエンジンがモーターに変わったくらいじゃ、何十年来のファンは納得しないだろう。

機能面でも、かなり近未来的に仕上げられている。

まず、ほかの車両や交通インフラからの信号を利用して、リアルタイムに危険を察知する機能が備わる。

また全車速域での部分的な自動運転や高速道路上での車線変更もアシスト。さらに事前に保存したルートで自動駐車まで行ってくれる。

地上から少し高めのシートは、「よいしょっ」と乗り込む感覚も我々の知るタイプ2と同じ。

地上から少し高めのシートに「よいしょっ」と乗り込む感覚も以前のタイプ2と同じ。


こうした自動運転化だけでなく“愛車化”も図られている。

例えばキーを持って近づいていくとヘッドライトが点滅して、まるで散歩を歓ぶ愛犬のよう。それどころかドアを開けると「こんにちは」、ドアを閉めて遠ざかると「さようなら」と声までかけてくれる。

その他、本革のような質感の合成素材など、全体の71%にリサイクル素材が使われていたり、システムがネット経由でアップデートされたり、オーディオの音量やエアコンの温度設定をインパネに備わる大型ディスプレイ上に表示されるスライダーで操作するなど、先進的な技術が備わる。

現時点では5人乗りの乗用タイプ「バズ」と、商用タイプの「バズ カーゴ」の2タイプがあるが、今後「バズ」には3列シート仕様車やロングホイールベースモデルも用意されるという。

ラゲージは5人乗車時で1121L、2列目シートを倒すと最大2205Lの容量がある。

ラゲッジは5人乗車時で1121L、2列目シートを倒すと最大2205Lの容量がある。


今秋から欧州で発売が開始され、アメリカでは2023年からロングホイールベースモデルの販売が宣言されている。

バズ カーゴ。前席3人乗り仕様で、荷室との間に仕切りが備わる。

バズ カーゴ。前席3人乗り仕様で、荷室との間に仕切りが備わる。


この見た目だけじゃない“可愛げ”を持った新しいワーゲンバス。今のところ日本での販売の有無には言及はないが、待っている間に、現行型のキャンピングカー仕様、「カリフォルニア」のようなモデルも発表されるかも!?

籠島康弘=文

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