世界で1本だけ。2021年のキャスケット復活劇
長い沈黙を破り、ジラール・ペルゴは2021年のチャリティオークション「オンリーウォッチ」へ出品するために、高級カスタムウォッチ界の雄バンフォード・ウォッチ・デパートメントの協力のもと、キャスケットを復活させた。
バンフォード独自のスタイリングで蘇ったキャスケット。
「キャスケット-オンリーウォッチエディション」は、ケースにはフォージドカーボン、ケースバックとプッシュボタンはグレード5のチタン、そこにアリゲーター柄のエンボス加工を施したカーフスキンストラップを組み合わせた、世界で1本のユニークピースである。
この1本のためにジラール・ペルゴは、新型のクオーツ式ムーブメントを開発。
1976年製のオリジナルが「時・分・秒・日付」表示のLEDディスプレイだったのに対して、このスペシャルモデルでは、セカンドタイムゾーン表示、クロノグラフ、シークレットデイトが追加されていた。
アップデートして帰ってきたキャスケット。その復活劇の裏では、次なるエピソードの準備が進んでいた。それが今回の復刻モデルである。
キャスケット復活劇、第二章。今度は820本限定で
2022年の新作として先日発表された「キャスケット 2.0」は、世界で一本だった前作の機能をそのまま踏襲しつつ、ブラックセラミック製のケースとブレスレットにすることで、よりオリジナルに近い顔となった。
製造本数の820本。これはオリジナルの8200本にちなんでいる。
世界限定820本。「キャスケット 2.0」ブラックセラミックケース、42.4mm×33.6mm、クオーツ。56万1000円/ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン)
新たに装着されたブラックセラミックのブレスレットは内側にラバーを貼ることで、柔らかで快適な装着感を実現。
電池の寿命は、仮にプッシュボダンを毎日20回押した場合、約2年間保つとされている。
ブラックセラミックとのコントラストが絵になるチタン製のフォールディングバックルを装備。
着用すると予想以上に時刻が読み取りやすいことがわかる。
時計史にその名を残す個性派デジタルウォッチ。その魅力は誕生から40年以上経った今も色褪せない。
マニアも唸る再現性と現代的な仕様で蘇った幻の一本を手に入れるまたとないチャンス。店頭での早めのチェックをオススメしたい。
[問い合わせ]ソーウインド ジャパン
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