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2022.03.21

「アウディのEV、エモいっす」3人の識者が語る「e-トロン」旗艦モデルの尽きない魅力

全長4990×全幅1965×全高1415mm。1399万円〜。

「アウディ e-トロン GT クワトロ」オプション装備のリサイクル材を使用した「レザーフリーパッケージ」も注目。全長4990×全幅1965×全高1415mm。1399万円〜。


アウディの電気自動車「e-トロン」のフラッグシップモデルである「アウディ e-トロン GT クワトロ」。既にリリースされているほかのモデルとは異なり、専用のプラットフォームが採用されたBEVスポーツカーだ。

ドライブを安全・快適なものにしてくれる最新の運転支援システムはもちろんだが、この文句なく美しい見た目と楽しいドライビングフィールにこそ、この車の魅力がある。

その佇まいは衝撃的

2026年以降に発表するニューモデルはすべて純然たる電気自動車(BEV)と、電動化に向けてかなり意欲的なビジョンを掲げているアウディ。

日本でも’24年までに15車種以上のBEVを導入予定と、その振り切りぶりはプレミアムブランドでも屈指です。

そんなアウディのBEV攻勢のイメージリーダーとなるモデルがe-トロン GTです。「5人乗りのフォードアセダン」と言葉にすると凡庸ですが、その佇まいは衝撃的。

とともに、どこかで見たようなフォルムだなぁという気もしますが、それもそのはず、同じグループ内のポルシェ タイカンとアーキテクチャーを共用しています。

見た目勝負的にはタイカン勝利かと思いきや、落ち着いたe-トロン GT支持のカスタマーも多いとのことです。内装にリサイクル材やオーガニック材を用いたレザーフリーパッケージなんてオプションが用意されるあたりもアウディ好きに刺さりそうなところですね。

中身がタイカンに準拠していますが、乗った印象はスポーティさを前面に打ち出したタイカンに比べると、しっとり快適。フィーリングがかなり異なっています。これはあえてアウディが「らしさ」を意識してチューニングした成果です。

BEVは車種問わず走りが近似化してしまう懸念もありますが、味付け次第でこうも違いが出せるものかと感心させられました。

自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。




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