スイスのジュネーブで誕生してから100年近い歴史を有するウォッチブランド、チューダーは、1950年代から世界中の海軍にダイバーズウォッチを供給。大海原という過酷な環境下でのミッションをサポートするため、絶えず時計を進化させてきた。
まさに海とともにブランドの歴史を刻んできたチューダーだが、海洋との強いつながりは“TUDOR BLUE”と呼ばれるシグネチャーカラーの存在にも表れる。
ブランド自らが「伝統の色」と謳う優美な青を纏ったモデルは’60年代よりラインナップ。これまでダイバーズウォッチ、クロノグラフ、インテグレイテッド(ケース一体型)ブレスレットを持つスポーツウォッチにいたる全カテゴリーで重用されてきたのだ。
フランス海軍の権威ある戦闘ダイバー部隊と共同開発し、全体に纏ったブルーが美しいダイバーズウォッチ。気品ある佇まいの中にも厳しい任務に耐えうる高い堅牢性や緻密な機能を備えている。「ペラゴスFXD」チタニウムケース、42mm径、自動巻き。44万3300円/チューダー(日本ロレックス / チューダー 03-3216-5671)
さらに大海原を舞台に繰り広げられる“挑戦”も支えている。それは腕時計の世界で常に変革者であろうとするチューダーの哲学に合致するためだ。
水中を舞台に、極限の環境に耐えながら挑戦し続けるフリーダイビングでは、90m以上の潜水をフィンなしで行い世界チャンピオンとなった、モーガン・ブルキスとパートナーシップを締結。
ノルウェーの凍てつく暗い海でシャチやクジラといった野生海洋動物を探し、一緒に泳ぐことを目指したドキュメンタリー映像などをともに制作した。
この冬からはビッグウェーブサーフィンの世界最高峰ツアーにおいて、ポルトガルのナザレ、ハワイ島のジョーズというサーフスポットで開催されるふたつの大会でパートナーとなった。
いずれも20mサイズの大波を舞台に、選ばれしサーファーたちが勝利を目指すイベントだ。そこでは大いなる自然の雄大さと怯まず挑むサーファーの勇猛さがシンクロするという、神秘とロマンに溢れる奇跡のような瞬間の目撃者となれる。
人間の思惑など通用しない海は、その過酷さゆえ腕時計のスタンダードを引き上げる。そしてチューダーは海のダイナミズムを発信し、人々の海への意識を変えることで間接的に海を守っている。