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どんなことを見ればよいのか

ですから、もしメンバーの考えていることがわからないというのであれば、その行動をじっくり観察してみましょう。

仕事振りや顔の表情、勤怠の状況(労働時間など)に変わったことはないでしょうか。そもそも日頃からよく見ていないという場合は、変化があってもしばらくわからないかもしれません。

非言語のメッセージは明確なものではないので、「普段とどう違うか」「いつから変わったか」「その時何があったか」などと推理していかなければ心を読むことはできません。

小さな変化を見つけて、それを生み出した原因がないか考えてみましょう。
 

原因不明のまま「最近おかしいぞ」はなるべくやめる

そのメンバーの変化(=不満)を生み出した原因となる改善すべき事象が何かを探しても、何も見つからなければ、自分やメンバーに近い立場の人などに何か思い当たる節はないかを聞いてみてもよいでしょう。

くれぐれも原因不明のまま手ぶらで「どうした?なんだか最近おかしいぞ」的なことをメンバーに言うのは避けるべき。そんなことを言えば、「おかしいのはそっち」「やっぱり何にも気づいていやしない」と思われるのがオチです。

「周辺調査」をしたうえで、確からしい仮説が見つかってから、「もしかすると、このことに不満を持ってはいないですか」と打診できればベストです。

わからなければ最後は頭を下げて真摯に尋ねる



それでも何が悪いのか原因がわからないこともあります。一生懸命探してみてわからなければ仕方ありません。頭を下げて「なぜだかいろいろ考えてもわからないのですが、何かあなたが不満を持っているような気がするのですが間違いでしょうか」などと真摯に尋ねてみるのみです。

もちろん上述のように呆れられるかもしれませんが、メンバーのことを思っている気持ちが伝われば、憎くは思わないのではないでしょうか。

もし「そこまで自分のことを見ていてくれた」「そんなに大切に考えてくれていたのか」と思ってくれれば、重い口を開いて腹に溜まっていたものを告白してくれるかもしれません。そうすれば、不意打ちの辞職のようなことは、なくなっていくのではないかと思います。

グラフィックファシリテーター®やまざきゆにこ=イラスト・監修
曽和利光さんとリクルート時代の同期。組織のモヤモヤを描き続けて、ありたい未来を絵筆で支援した数は400超。www.graphic-facilitation.jp

「モヤモヤ り〜だぁ〜ず」とは……
組織と人事の専門家である“そわっち”が、アラフォー世代の仕事の悩みについて、同世代だからこその“寄り添った指南”をしていく連載シリーズ。好評だった「20代から好かれる上司・嫌われる上司」の続編である。
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曽和利光=文

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