左・髙島郁夫(BLUE WEDGE代表)、右・松尾考哲(SUBMARINER代表)
当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちらから。 ビジネスリーダーの私的な交遊を通して、彼らの“裏の顔”に迫る新連載「エグゼクティブ異種交遊録」。
第1回目は、フランフラン創業者の髙島郁夫と、マーケティングプロデューサーの松尾考哲が登場。ひと回りの年の差をつなぐのは、熱烈なサーフィン愛だ。
サーフィンがなかったらつまらない人生だった。
たかしま・ふみお◎1956年、福井県生まれ。関西大学卒業後、マルイチセーリング入社。新規事業としてバルスを設立し、92年にFrancfranc1号店開店。96年に独立。2021年8月末、代表取締役社長を退任し、BLUE WEDGE、AVODA LIFE設立。
髙島郁夫:長年トライアスロンをやってきましたが、モテたくて(笑)、50歳を過ぎてからサーフィンを始めました。
むやみに大きな波に向かっていって巻かれるなど修羅場も経験しましたが、最近は純粋に楽しめるようになりました。波と闘ってはダメ。いかに優しく抱かれるか。自然の脅威や偉大さを目の当たりにし、謙虚さも学びました。
いま、精神的にはサーフィンが生活の3分の1を占めています。サーフィンがなかったら、つまらない人生だったと思います。
サーフィンは音楽や食など、独自のカルチャーを生んだスポーツ。だから、サーフィンをする男にはシンパシーを感じる。松尾くんもそのひとりで、6年前、友人を介して親しくなりました。サーファーにはオラオラ系が多いなか、控え目で気が合った。
最近はミッドレングスのボードを使用することが多いという高島。松尾と訪れた奄美大島にて。(写真/松尾提供)
若手経営者には「もっと遊べ!」と言いたいね。最近の日本は、不動産を例にとっても陳腐なものばかり。遊んでいないから、発想が貧しく、陳腐なものしかつくれない。遊びから知識や知恵を得ることで、アイデアやインスピレーションの幅は広がります。
経営学者の野中郁次郎さんは「マネジメントにはアートとサイエンスのバランスが重要」とおっしゃったけれど、次の時代はアートに振り切るくらいでないと、価値を創出できないと僕は思います。
この日は湘南の海で、愛用のボードを手に。
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