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OCEANS Fashion X Talk
黒いギアで知られるアウトドアブランド「ムラコ」。その旗艦店が先日、東京・立川にオープンした。
ムラコはそのデザイン性の高さから業界人の支持も厚いが、例えばキャンプ愛好家で建築家の谷尻誠さんもそのひとり。アイテムのスタイリッシュさもさることながら、ムラコのクラフツマンシップには多くのクリエイターやアーティストが共感する。
場所は自然豊かでファミリー層も多く暮らす立川のグリーンスプリングスという複合施設の一角。これまで実店舗は本拠地、埼玉県狭山市にある工場併設の店舗のみだった。
愛用者のひとり、谷尻さんがデザインを手掛けた店内のコンセプトは「ファクトリー×ギャラリー」。ムラコの工場を訪れた際のインスピレーションがもとになっているが、金属加工を母体とするブランドとして2016年にスタートしたムラコの世界観が余すことなく表現されている。
店内のギャラリーには自社工場で生産している金物アイテムなどを展示。今後は協業ブランドの紹介や、ポップアップスペースなどとしても使用されていくという。
店内の床は黒とグレーで分かれており、黒のフロアはセレクトショップのような趣きで、グレーがファクトリーの要素を表現。同じ店内でも異なった世界観が楽しめる。
そして何と言っても気になるのは、立川店オープンに合わせた限定アイテムの顔ぶれだろう。
限定品の中でも特に人気なのが、ムラコのヒット商品である焚き火台「サテライトファイヤーベース」のシルバーモデル。
現行モデルではブラックの脚部ポールがシルバーにマイナーチェンジされたのだが、この変化がファンにはたまらないようで、これを目がけて足を運ぶ人もかなりいたようだ。
もうひとつの目玉アイテムが、この折り畳み式の椅子。社長自らデザインしたチェアはムラコ初のファニチャーで、強度と美しさにこだわったフレームを使用。こちらも数十台しか在庫のないレアアイテムだ。
ほかにもモノトーンのショッピングバッグ、ロゴ入りタンブラーなどが同店限定で販売されているので、マストでチェックしておこう。
店内には、咋シーズンから始まったアパレルラインもずらり。
ここにはムラコの全アイテムが揃うが、なんと、まだウェブにも載っていない新作まで拝めるというのだからたまらない。
現行モデルの大型「スタートーチ」のミニサイズが春に発売予定だが、これも先駆けてサンプルが展示されている。
売り物ではないが、店内のキャビネットのポールをよく見るとロゴの「m」マークが。金属加工を得意とするブランドならではのこだわりが至る所に散りばめられた店内は、まさにムラコらしさを細やかに体現している。
グリーンスプリングスは昭和記念公園も近く、緑豊かなビオトープがある空間。開放的な気分でアウトドアギアを眺められるという点でも、足を運ぶ価値はきっとある。
「ムラコ タチカワ」
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS2F E1 202区画
04-2506-1172
営業:11:00〜19:00
[問い合わせ]
シンワ ムラコ事業部
0120-351-665
https://muracodesigns.com
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