F.P.JOURNE
F.P. ジュルヌ/トゥールビヨン・スヴラン・ヴァーティカル
■語る人
「クロノス日本版」副編集長 鈴木幸也さん Age 471972年、静岡県生まれ。’96年、ワールドフォトプレス入社。’98年、時計専門誌への異動を機に時計の世界へ。2003年、同社退社。フリーランスを経て、’05年、「クロノス日本版」創刊号から参画。
今、トゥールビヨンの歴史がつくられる醍醐味もはやトゥールビヨンの何がすごいのか忘れられがちな現代、本作はその原点に回帰した1本だ。今を生きる天才時計師、フランソワ-ポール・ジュルヌ。彼が1999年に発表した「トゥールビヨン・スヴラン」を20年ぶりにアップデートするにあたり、かつての懐中時計トゥールビヨンと同じように、腕に置いたときキャリッジが垂直になるようにしたのが、この最新作だ。その発想力とそれをかなえたすご技にひと目惚れ。
TAG HEUER
タグ・ホイヤー/オータヴィア アイソグラフ
■語る人
「WATCHNAVI」編集長 関口 優さん Age 351984年、埼玉県生まれ。2016年1月、史上最年少で時計専門誌「WATCHNAVI」編集長となる。バーゼル、SIHHの取材をはじめ数多くの現地取材に赴き、年間300本超の腕時計を吟味する。
新開発技術を量産機に入れちゃう姿勢に偏愛往年の名作「オータヴィア」が定番化。僕はこれを復刻というより、タグ・ホイヤーの次世代コレクションと捉えました。何といっても、新開発の“アイソグラフ”調速機を用いたのは事件!
実はコレ、今年1月に発表したトゥールビヨンモデルに初搭載された技術を応用したもので、時を刻むムーブメントの心臓部が衝撃や磁力の影響を受けないんです。そしてCOSC認定。これだけ魅力的な要素が揃っていれば、いやが上にも気になります。
NAOYA HIDA & CO.
ナオヤ ヒダ/NH TYPE1B
■語る人
時計ジャーナリスト まつあみ 靖さん Age 551963年、島根県生まれ。集英社を経てフリーに。時計、ファッションなどの記事の一方、ミュージシャンとしても活動。著書『WATCH CONCIERGE MAISON GUIDE』ほか。CD5作もリリース。
時計界のオーソリティ、飛田直哉氏入魂の一作時計輸入商社を経て、F.P.ジュルヌ、ラルフ ローレン時計宝飾部門の日本代表を務めた飛田直哉さん。昨年独立し、業界屈指の知識、審美眼、時計愛を投入して完成させた初のモデル。
1930〜’50年代の腕時計に範を取り、熟練の手作業と最先端高精密機械加工を融合。書き切れないこだわりの数々は
公式サイトでぜひ。この時計に飛田直哉という人間が投影されていることに感動!
※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール、K18=18金、Pt=プラチナ
星 武志(エストレジャス)=写真(静物) 石川英治(Table Rock.Studio)=スタイリング(静物) 柴田 充、髙村将司、渋谷康人、水藤大輔、中村英俊=文