100%スイス製、100%機械式。そんなこだわりを持つスイスの老舗時計ブランド「オリス」。その日本初ブティックが6月22日(土)、東京・銀座にオープンする。
このニュース、時計界におけるオリスの功績を知れば、きっと誰もが感謝をもってブティックを訪れたいと思うはずだ。だって、オリスがなければ今の時計シーンはなかったと言っても過言ではないのだから。
オリスのここがスゴい①
スイスの時計界を萎縮させた“悪法”を廃止させた!
オリスといえば日付を指針で読み取る「ポインターデイト」を開発して一躍有名になった、スイスを代表する時計ブランドのひとつだ。実はその時計大国・スイスはかつて2度の深刻な危機に見舞われたことをご存知だろうか? そして、その両方の危機を救った立役者こそがオリスだったのである。
ひとつは1934年に制定された「スイス時計法」。この法律は「スイス時計産業の保護」を謳ったものだったが、その実態は時計会社が許可なく新たなテクノロジーを発表することを禁ずる内容で、時計の発展を妨げる法律だと悪名を馳せた。
そこでオリスは弁護士を雇い、この法律を撤廃するためのロビー活動を実施。この運動は10年以上にわたって続き、次第に市民の指示を得て拡大。1966年、ついに時計法は廃止となった。そしてこの時期にオリスは「世界10大時計会社」に名を連ねるほどの躍進を遂げたのだった。
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