旅の相棒としてのシューティングブレーク(SB)
「フォルクスワーゲン アルテオン シューティングブレーク」。フォルクスワーゲンのラインナップの中でも、よりデザイン性を重視したモデル。もちろん、フラッグシップなだけあって内装の上質感に加え、パワフル&滑らかなエンジンは市街地から高速道路までストレスフリーな走りをかなえてくれる。標準で四駆設定なのもアクティブ派にはうれしい。全長4870×全幅1875×全高1445mm 644万6000円〜。
もうひとつ、シューティングブレークも自動車旅行に相応しいだろう。シューティング(狩猟用)ブレーク(荷役車)とは、英国貴族がハンティングを楽しむためにオーダーメイドで仕立てたスタイルで、猟銃を積むために広い荷室を備えている。
面白いのはただ荷室が広いだけでなく、小気味良い操縦性を備えていたこと。なぜなら、山道をバンバン走らせないと獲物に逃げられてしまうからだ。
だから往時の紳士は、スポーティなクーペをベースに、シューティングブレークを仕立てることを好んだ。結果、クーペ的なスタイリッシュな造形美も、シューティングブレークの特徴となった。
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旅の相棒にGTかSB(シューティングブレーク)か。どちらを選ぶにせよ、その車が生まれた背景に思いを馳せハンドルを握れば、その旅は時間旅行にもなるのだ。