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2022.02.06

ファッション

ユニクロが3990円のデニムに込めた異常なこだわり。大人に支持される理由を追う

「世界最高峰! 日本デニムの今」とは……

街を見ると、ユニクロデニムを着用する大人の多さに驚く。その数はトップ3に食い込むほど。

詳細なデータは稿を改めるとして、なぜ大人たちはユニクロデニムを支持するのか。その背景には、国内デニム生地のパイオニア、カイハラの存在があった。

伝統と革新。ユニクロデニムが支持されるワケ



ユニクロのデニム愛は深い。

それは2016年、アメリカのロサンゼルスにジーンズイノベーションセンター(JIC)を独自に設立したことからもわかる。同センターでは、世界中からジーンズのスペシャリストが集結し、日々デニムの可能性を追求している。

その成果は、生地のクオリティや抜群のフィットを備えた多彩なデニムの数々から見て取れる。

しかも、使用する水の削減や生産工程に関わる人々の人権の尊重、サステイナブルな社会への貢献も重んじているというのだから恐れ入る。



デニム作りには、FABRIC(生地)、FIT(はき心地)、FINISH(加工やディテールの仕上げ)の3つの「F」が重要とされている。

ユニクロはこれまで、世界から認められる実力派メーカーとの生地開発に尽力してきた。とはいえ、ただ闇雲にまったく新しいデニムを追い求めてきたわけではない。

デニムの歴史や伝統への敬意を常に忘れずにモノ作りを進めてきた。国内屈指の生地メーカー、カイハラとの協業はその表われといえる。



デニムでよく聞く「カイハラ」とは?

カイハラは、広島県福山市に本拠を構える、国内でも有数のデニム生地メーカーだ。その創業は古く、1893年にまで遡る。

手織りの正藍染め絣の製造工場としてスタートし、戦争による混乱や主要輸出国の為替下落といった数々の危機を乗り越えて今に至る。

日本初のロープ染色機を完成させたのも同社で、1973年にリーバイス社から正式にオーダーを受けたことで、国内のみならず世界からも注目される存在になった。

‘91年には紡績設備を完成させ、世界でも数少ないデニム生地製造の全工程を手掛ける国内一貫生産体制を確立。今や、デニム生地の国内シェアの50%を誇る。



カイハラのスゴさは、最新機器の積極導入による安定した生産効率だけではない。旧式のシャトル織機も駆使しながら、稀少なセルビッジデニムも織ることができる。

その新旧を織り交ぜたデニムの製造技術こそ、世界からも賞賛を集める所以。そんなカイハラとユニクロの蜜月関係は、’98年から途切れることなく続いている。


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