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2022.02.09

新型「レガシィ アウトバック」を、現役スバル乗りと専門家が評価

6代目となるスバルのフラッグシップSUV「レガシィ アウトバック」。

先代とのいちばんの違いは、11.6インチの縦型のセンターディスプレイと12.3インチのフル液晶メーターだ。ナビゲーションや各種設定が格段に使いやすくなった。

414万7000円〜

414万7000円〜


また、動力性能と燃費が向上した1.8L水平ターボエンジンも見逃せない。特にトルク性能はアクセルペダルを踏んだ瞬間、その力強さを感じられる。新世代となる運転支援システム、アイサイトXが採用されたことも大きなポイント。

高精度なナビや運転アシストなど長距離ドライブに威力を発揮するこの一台を、識者6人が徹底解説。

① 理想的。ワゴンフォルムのSUV

昔から乗り物が好きで、幼い頃はよくラジコンで遊んでいるような子供でした。

それから二輪の乗り物に魅了され、ハーレーダビッドソンやトライアンフなどの旧車に情熱を全部注いでいたのですが、数年前から源流釣りに傾倒し始め、そのため四駆の車が欲しくなりました。

そしてスバルマニアの友人にすすめられ、購入したのがランカスター時代のレガシィ アウトバックでした。

必須条件でもあった自転車が積めることやSUV然としたデザインももちろんですけど、車体のフォルムに比べてアンバランスな車高とコンフォートな乗り心地、それにボクサーエンジンのフィーリングが最高で、大満足な一台です。

ハイテクすぎず、日本というよりも北欧を意識したこの年代特有のデザインも好みなんですよね。

ただ最新モデルも同じくらい魅力的ですね。先代モデルよりもよりデザインが洗練された印象で、かつて生産されていたレオーネから受け継がれてきたであろうリフトアップしたステーションワゴンのようなフォルムが理想的な形だなと思います。今後も変わってほしくない要素のひとつですよね。

あと欲を言うならば、北米展開されるアウトバック ウィルダネスも日本で販売してほしいですね。

走破性と機能性をさらに強化し、プロテクターを採用するなど、オフロードで活躍する専用装備をしたこの特別仕様モデルは、今いちばん試乗してみたいです。

ナーディー マウンテン ワークス 代表
荒井大介
トレッキングやバイクパッキング、フィッシングを軸とした「遊び」を提案するアウトドアブランドの代表。車に限らず、バイクや自転車など自他ともに認める乗り物好きとしても知られる。 

② 街も郊外も。最強オールラウンダー

車高を上げて走破性を高めたステーションワゴンというアイデアは、振り返ればアメリカのAMC社が’80年代に初めて形にしたものです。が、AMC社はクライスラーに買収され、そのコンセプトはお蔵入りとなりました。

’90年代の前半にそれを復活させたのがスバルです。日本名レガシィ グランドワゴン、海外名アウトバックはアメリカを中心に人気を博し、スバルを代表する銘柄となりました。

個人的にも初代には乗っていましたが、四駆といえばクロカン的な車しかない当時、乗用車的な快適性や運動性能と、レジャーにはまったく困らない走破性を両立していたこの車は唯一無二の存在でした。

その後、SUVが劇的な進化とともに怒涛の勢いでシェアを伸ばし、ステーションワゴンはそれに食われていったわけですが、それでもアウトバック的な両取りのコンセプトはアウディやボルボ、メルセデスといったプレミアムブランドが大事に引き継いでいます。

天井の低い駐車場でも対応でき、上屋の重心が低いぶん走りの質感がSUVより高い。そういう利が好まれているのでしょう。

新型アウトバックの注目どころは、よりアクティブに遊べる機能を備えたX-BREAKの存在です。同門のフォレスターに迫る213mmの最低地上高を確保してますから、ヘタなSUVも蹴散らす悪路対応力を備えているはず。

街中と郊外をシームレスにつなぐ最強のオールラウンダーではないでしょうか。

自動車ライター
渡辺敏史
出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。 

③ 新型は上質感がいい

現在の愛車である先代のレガシィ アウトバックは、実はこの取材を受ける数日前に納車されたばかりなんです(笑)。

仕事も忙しくなり、撮影現場への移動やロケハン、機材の積み込みなど、あらゆる場面で車が必要になってきて、いよいよ購入を検討すべきかなと考えていたときに、ふと目に留まったのがアウトバックでした。

しかも、アウトドアブランドのエル・エル・ビーンとのコラボレーションモデルというのがポイント。

レガシィ アウトバックでは珍しいグリーンとシルバーのツートンカラーの外装やウッドがポイントになった温かみのある内装にひと目惚れして即決しました。台数も限定生産なので、あまりほかと被らないのもうれしい。

仕事はもちろん気分転換にどこか遠出したいときなど、好きな音楽を流しながらドライブするのにも最高なんです。

周りに旧車フリークや車好きの仲間が多いので、いろいろと相談をしながら、これから自分なりにカスタムやアレンジも楽しんでいきたいと思っています。

道具としての車のイメージが強かったアウトバックですが、新型では最新のインフォテインメントシステムを搭載した大型タッチパネルや洗練されたデザインなど、ラグジュアリー感がより強まったように感じました。

いつかは乗ってみたいと思いつつも、今は購入したばかりの愛車を乗り回すのが楽しくてしょうがないですね。

フォトグラファー
安保涼平
フォトグラファーとしてファッション雑誌や広告を中心に活動。HIPHOPアーティストのポートレートなども数多く撮影。購入したばかりのアウトバックの楽しい走りに大満足し、最近はドライブ三昧。 




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