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■遅れてきた先進ディーゼル
アウディ Q5 40TDIクワトロ


ディーゼルエンジンでル・マン24時間耐久レースにおいて、8回の総合優勝を果たしたこともあるアウディ。もともとディーゼルエンジンに積極的なメーカーだった。

全長4680×全幅1900×全高1665mm。


しかしフォルクスワーゲングループの問題などが影響し、なかなか日本にディーゼル搭載車が投入されなかったのだが、ようやく2019年2月、アウディとして初のクリーンディーゼル搭載モデルが上陸した。

搭載されたのは、既に2017年10月に日本デビューしていた「Q5」だ。2Lディーゼルターボはライバルと同等の最高出力190ps/最大トルク400N・mを発揮する。以降「Q3」や「Q2」など、次々にディーゼル搭載車が増えている。

組み合わされるトランスミッションは7速AT。4WDはもちろん同社独自の「クワトロ」。路面状況によって前後のトルク配分をコントロールするだけでなく、オフロードなどスリップしやすい状況を予測し、先回りして制御する。

また高速道路を巡航する際など、4WDが不要だとシステムが判断すれば前輪駆動となり、燃費を向上させる。

エンジン特性やアクセルレスポンス等の特性を任意のモードに変更できるアウディドライブセレクトには、オートやダイナミック、コンフォートなどとともに、オフロード走行に適した特性にしてくれる「オフロード」モードも用意されている。

さらにオプションのエアサスペンションを装着すると、オフロードでの走破性能がさらに最適化される。

遅れてきたディーゼルエンジンの本命だが、クワトロを含め先進技術でライバルに対抗する。オン/オフロードともに気持ちよく走れるSUVだ。


「ラスト・オブ・ディーゼルSUV」とは……
低燃費なうえに、ガソリンより力強い走りが特徴のディーゼル車。世界で人気を誇るものの、電気自動車時代が本格幕開けした今は潮目が変わりつつある。魅力的なディーゼルモデルに乗るラストチャンス、改めてその魅力にフォーカス。上に戻る


籠島康弘=文

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