シーズン連載「海辺の看板娘という名の愉悦」酒を通して人を探求する大好評ドキュメンタリー連載、「
看板娘という名の愉悦」。普段は首都圏の飲み屋街を練り歩く筆者だが、せっかくの夏。趣向を変えて、我々の大好きな「海」へと繰り出すことにした。この夏は、潮香る海辺で出会った看板娘たちに酔いしれよう。
「海辺の看板娘」といえば、このスポットを外すわけにはいかない。ザ・湘南ともいえる江ノ島だ。
鎌倉から江ノ電に乗り、江ノ島駅で下車。((c) OpenStreetMap contributors) 最寄駅は小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅だが、旅の情緒を取るならやはり江ノ電だろう。江ノ島は海もグルメも楽しめる観光スポットとして有名だが、平安時代には空海が修行に励んだともいわれている。
マリンスポーツの拠点でもある江ノ島。
134号線の下をくぐるトンネルを抜けて江ノ島大橋を渡る。 飲食店や土産物店が立ち並ぶ弁財天仲見世通りは大賑わい。店頭でさまざまなフードを販売していた。それにしても暑い。
弁財天の鳥居を左に曲がる。
目指す「隠れ小屋 江ノ島」に到着。 ここは今年6月にオープンした居酒屋で、名物は旬の海鮮料理とふわふわのかき氷。歴史を感じさせる建物は築70年の民宿を改築したものだ。
残念ながら「漁に出られないため生しらすは未入荷」。 店内に入るとテーブルを拭いている女性の姿が見えた。汗だくの僕を見るや、「クーラー、マックスにしますね」。
早くも看板娘の予感……。 好きなお酒を聞くと即答で「ハイボール」。よし、それをいただきましょう。
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