看板娘、登場
ブラジャー? 聞けば2011年に、ここ若松マーケットの街興しのために誕生したご当地カクテルだという。
店舗によってはオリジナルのブラジャーを考案しているそうだ。サタンの「シルク」もその一つ。
さて、ご紹介が遅くなったが今回の看板娘は恵美さん(49歳)。生まれも育ちも横須賀で、高校を卒業後、大手化粧品メーカーに入社する。
「いわゆる美容部員ですね。新人の頃は先輩のメイク技術に感動しました。すっぴんだと誰かわからないレベルです」
当時は出勤前のメイクに1時間かけた。
「2種類のファンデーションを塗って、指で引っ掻くと溝ができるぐらい(笑)。でも、母の入院を機に7年間勤めた会社を辞めてお店に立つことにしたんです」
そんな親思いの恵美さんに横須賀の見どころを聞いた。
「叶神社は西と東があって、それぞれの勾玉とお守り袋を合わせると願いが叶うといわれています」
「あとは、7月8日から10月20日まで横須賀市とアニメ『ワンピース』のコラボでグルメ企画をやっていて、私も全キャラクターのスタンプを制覇しました」
いかにも社交的に見える恵美さんだが、意外にも男性不信という一面があったという。
「小6で今と同じぐらいの身長があったせいか、しょっちゅう痴漢に遭っていたんです。10歳ぐらいのある日、横浜のデパートで同じおじさんに2回連続で痴漢されました。頭にきて『女だと思ってナメてんでしょ!』と言ったら走って逃げましたけど」
以来、「男性教師が近付くだけで鳥肌が立つ」レベルの男性恐怖症になった。美容部員の仕事はほぼ女性相手だから苦にならない。しかし、バーの接客は男女比が逆転する。
「この店に立つと決めてからは正直心配だったんですが、意外にもすぐに慣れました。むしろ、自分が知らない話をたくさん聞けてすごく楽しい」
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