服の上からでも簡単に測定可能。耳のうしろの加齢臭もバッチリわかる
「クンクン ボディ」の使い方は、とても簡単。センサー端末とスマートフォンの専用アプリを起動させ、しばらく待ってからアプリ画面上部に「測定が可能です」の表示が出れば準備完了だ。
測定したい箇所のアイコンをタップし、続く画面の指示に従って測定を行う。試しに「わき」のニオイを測定してみよう。
インターネットを通じて自分のナマ脇を世界に発信するのが恥ずかしい……というわけではなく「クンクン ボディ」は、服や靴下を着用した状態でもちゃんと測定できるのが良いところ。画面の指示にもあるように、端末を部位から1センチ程度離して測定を行う。さすがに人前で測定するのはどうかと思うが、外出先やオフィスでの使用も考慮されているのだ。
測定は、だいたい20秒ほどで完了する。
たまたま気温も低く、あまり活動していないお昼過ぎだったということもあり、結果は思いのほか良好。「汗臭」、「ミドル脂臭」、「加齢臭」の各数値を総合した結果を100段階で示した「ニオイ総合」は16となった。ちなみに、同日の寝起きに「あたま」を測定した結果は、以下のとおりだ。
このように、ニオイが気になるレベルに達している場合には、対処法の簡単なアドバイスもしてくれる。真夏に一日中外回りした夜の測定結果なんかは、どの部位も相当おそろしいことになってるんだろうなぁ。
レコーディング・ダイエット的なニオイ改善効果も期待できそう
このように、いつでもどこでも簡単に、自分の体のニオイを測定できる「クンクン ボディ」。携帯できるサイズなので、「オレって、今どれくらい臭いのか?」が気になったとき、すぐに測定できる点も大きな魅力だが、その真価は継続利用することで発揮される。
測定結果はアプリに履歴として保存されるのだが、その際に測定時の天候、気温、湿度、歩数が自動的に記録されるしくみになっているのだ。また、手動でメモを残すことも可能。こうしたログにより、体調の変化や生活習慣などで変化するニオイのトレンドが把握できるようになっているのは、実に便利なところ。ニオイが気になるのが、どんなコンディションのときなのかがわかれば、デオドラント類に頼る一時しのぎではなく、食生活改善など、根本的なニオイ対策もできるようになるはずだ。
さらに、ニオイを毎日測定することにより意識が高まり、自然とニオイの改善につながる対策ができるようになる「レコーディング・ダイエット」的な効果も大いに期待できそう。3万円という価格は決して安価ではないが、「臭い」に対する不安の少ない、爽やかなミドルライフをエンジョイしたいと考える諸兄には、十分オススメできるガジェットといえるだろう。
文=石井敏臭郎