スタイリスト 荒木大輔さん Age 43 が選んだ
「ナイキ」のスニーカー
「“今さら感”もいい。しばらくはきれいに履きたいです」今も昔も、基本はスニーカーが荒木さんの足元の定番。とはいえ、よくあるレア物論争にはちょっと消極的な様子。「あまりハデなモデルは得意じゃないですね。“限定”というのも気恥ずかしいし」と言う荒木さんが最近ワードローブに加えたのが真っ白なこの一足。
「スタイリングではよく使ってたんですが、自分で履くのは初めて。ダッドシューズの流行りも落ち着いてきましたし、今さら感も心地いいかなと(笑)」。シンプルでも気の利いたデザインは、トレンドとは無関係に洒落て見える。「白いスニーカーを履くと夏が来たなって気がします。しばらくはきれいに履きたいから、子供と公園に行くときには履かないようにします(笑)」。
「ビームス」バイヤー、「ピルグリム サーフ+サプライ」MD
若松智之さん Age 39 が選んだ
「ハリソンジム」のアクセサリー
「手間がかかっている。だから自然と愛着も増すんですよね」古着漬けだった若松さんがネイティブジュエリーに魅せられたのは今から15年ほど前、ビームス入社とほぼ同時期だ。その後、好きが高じてバイイングを担当するまでになったが、今も当初の熱気は健在。
「いいアーティストに出会うと、やっぱりアガります。最近で言えばコレがそうです」と見せてくれたのが、ナバホ族のベテラン作家にオーダーしたトライアングルデザインのリングとバングルだ。「できるだけクリーンなデザインでリクエストしました。トゥファキャストという技法でつくられているんですが、これってすごく手間がかかるんです。そのぶん、愛着も増しますね」。薄着の夏だからこそ、それを身に着ける高揚感もまた、格別なのだ。
鈴木泰之=写真 加瀬友重、谷中龍太郎、黒澤卓也=文