大石 学的ベスト①
乾徳山(けんとくさん)
「電車やバスを使って日帰りで行けるような山に行くことが多いんですが、ここには本当によく行ってます。電車バスでのアクセスも良いので」。
日帰りでトレッキングすることが多いという学さんが何度も訪れている山、乾徳山。山梨市北部の奥秩父の山域にあり、最寄りの塩山駅または山梨市駅までは東京(新宿)から電車で約1時間半、そこから登山口までバスで30分程度というアクセスが良さだ。古くは僧侶の修行の山であったと言われている。
登山口から高度を上げるにつれてコースの雰囲気がガラッと変わる乾徳山は、森林・草原・岩峰の3つを味わうことができる。なんとも贅沢な山である。
林道を横断するようなルート。ゴロゴロした石ころの中にはしばらく人が踏み入れていないようなルートもあるが、ピンクテープを頼りに進む。
奥秩父の山々を見渡すことができるエリアはとても展望が良く、ススキ野もとても綺麗。運が良ければ雲上に浮かぶ富士山が見られる。
後半は岩場・鎖場も多い。
山頂直下の名物「鳳岩(オオトリ岩)」は、約20mほどの垂直な鎖場だ。己の身ひとつで高度感のある景色の中でスリルを楽しめる。
登山口から山頂までは、約3~4時間。
「後半は岩場・鎖場も多く、バリエーションがあって何度行っても楽しめるんですね。高度もあってスリルも味わえます。何度行っても飽きないので、ぜひ一度、遊びに行ってみることをオススメします!」。
というワケでまとめると、
ベスト①:乾徳山(けんとくさん)中級~上級者向け
ベスト②:甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)初級者向け
ベスト③:瑞牆山(みずがきやま)上級者向け
……といったところ。ぜひ夏のお出かけの先の一例として参考にしてほしい。「とは言え、どんな準備が必要なの?」という方は、コチラの記事もご一読を。
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大石 学=写真 谷澤修太朗=文