看板娘、登場
「完璧すぎるウイスキー」と称されるグレンモーレンジィを使ったらしい。
この店は5月下旬にオープンしたばかりで、日替わりオーナーが切り盛りする「ニュースナック」なのだ。代表オーナーは6棟のシェアハウスを運営し、自身もそこに住む山本遼さん(29歳)。通称は「ポール」である。
「シェアハウスとは別の形で人が繋がれる場所を作りたいと思って、スナックを始めました。ポールの由来ですか? 気づいたらそう呼ばれていたので、わかりません(笑)」
開業資金はクラウドファンディングで集めた約106万円。メンバーはTwitterで募った。
そして、月曜担当がライターでうどん研究家の井上こんさん(32歳)。福岡県生まれの千葉県育ちで、物心がついたときからうどん好きだったそうだ。
「年間400杯ぐらいのうどんを食べています。子供の頃のお気に入り店は、ピアノのレッスンの後に母が連れて行ってくれた『杵屋』さん。ここの『梅とわかめのうどん』が大好きでした」
2018年には筑後うどん大使に就任。さらに、インドネシアでうどん打ちの講座に招かれるなど、国内外で精力的に活動している。
そんな彼女が入る月曜日はうどんスナック「松ト麦」となり、彼女自身が麺から仕込む手打ちうどんを食べられる。
「松陰神社前にお世話になりますという気持ちと、それぞれの小麦の個性を広く知ってもらいたいという思いをミックスして店名を『松ト麦』にしました」
カウンターにはこんさんの著書、『うどん手帖』も。死ぬまでに一度は食べたい全国の名店50+αが紹介されている。
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