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日本人が知らないテキーラの真実②
テキーラの王様「プレミアムテキーラ」の存在感が別格だった!


風船のような形をした「スニフター」と呼ばれるグラス。グラスを変えるだけで味わいも全然違う!


実際にこれまで何度か飲んだことはあるけど、テキーラってこんなにウマかったっけ?

「これはテキーラのなかでも最高ランクに位置づけられる“プレミアムテキーラ”です」。

佐々木さんは静かに微笑むように言う。

「まず、テキーラはメキシコのハリスコ州など、指定の地域で造られたものしかテキーラとは名乗れません。シャンパンやスコッチのようなものですね」。

ボトルがユニークなのもテキーラの特徴。バー「アガヴェ」に並ぶのはどれもアガベ100%のプレミアムテキーラだ。


あまり知られていないが、テキーラは原産地呼称。さらにテキーラ造りには、指定の地域で栽培された「アガベ・アスール・テキラーナ」という品種のアガベを使用することが規則で定められていて、このアガベが51%以上使用されていなければテキーラとは名乗れない。

逆に51%以上使用されていればOKで、そこからは糖蜜など、ほかの原料を混ぜて造っても構わないそう。

「こうしたテキーラは、CRT(テキーラ規制委員会) の正式呼称では『テキーラ』と呼ばれています。 一方、いわゆる『 プレミアムテキーラ』の正式名称は『100% アガベテキーラ』と言い、原料はアガベ100%。コストが高く、手間もかかるため、値段も高価になります。近年、アメリカを中心にブームになっているのは、このプレミアムテキーラです」。

なるほど。確かにこの高級感と存在感は別格。プレミアムテキーラはテキーラの王様ということだ。



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