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日本人が知らないテキーラの真実③
ハリウッドではシャンパン代わりの乾杯酒になっていた!


つまり昨今のテキーラブーム、正しくは「プレミアムテキーラブーム」だったのだ。事実、2000年代初頭から現在までに、世界のプレミアムテキーラの市場は2倍以上に急成長しているのだとか。しかし、なぜこれほど注目されるようになったのだろうか?

「プレミアムテキーラ自体は、昔からアメリカやメキシコの富裕層が愛飲していました。ただ近年、多くのハリウッド俳優やアーティストなど、西海岸のセレブたちがプレミアムテキーラのファンになったことで、その存在が広く知られることになったんです」。

左はギタリストのカルロス・サンタナがオーナーのプレミアムテキーラ「カサノブレ エクストラ・アニェホ」、右はヴァン・ヘイレンの元ヴォーカル、サミー・ヘイガーとマルーン5のヴォーカル、アダム・レヴィーンの共同プロデュースで生まれた「サント メスキーラ」。こちらはメスカルとテキーラのブレンドなのでプレミアムテキーラではないが、サミー・ヘイガーはプレミアム・テキーラ「カボワボ」のオーナーも務める、生粋のテキーラ好きなのだ。


有名どころではジョージ・クルーニーやカルロス・サンタナ、ジャスティン・ティンバーレイク。そのテキーラ熱は本物で、自らプレミアムテキーラの銘柄をプロデュースするほど。そう、今、西海岸に集う感度の高い大人の間では、我々がシャンパンでそうするように、プレミアムテキーラで乾杯するのが最高にイケているのだ。もちろん、一気飲みはしない。

「2010年に公開された映画『ソーシャル・ネットワーク』では、ITビジネスで成功した主人公がプレミアムテキーラで乾杯するシーンが登場します。アメリカの感度の高い人たちの間では、すでにこのお酒は社会的成功の象徴と捉えられているようです」。

映画『ソーシャル・ネットワーク』で主人公たちが乾杯酒で飲んだ最高級のプレミアムテキーラ「ドン・フリオ1942」。


なるほど。奥深きテキーラの世界を知ったら、さっそく飲んでみよ……とその前に、もうちょっと知らなければならないことがある。ですよね、佐々木さん?

ということで、次回に続く。

 

[取材協力]
「AGAVE(アガヴェ)」
住所:東京都港区六本木7-18-11 DMビル B1F
電話:03-3497-0229
営業:18:30~25:30LO(金、土曜27:30LO)

※日曜日、および月曜日の祝日は定休

押条良太(押条事務所)=取材・文

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