「海沿いの町に移り住んで欲しい服ができた。ないから作ってみた」
ノンネイティブ デザイナー・藤井隆行さんの「ノンネイティブ × ハーレー」

さまざまなメーカーとのコラボは毎度完売。そのメーカーの良さを活かしつつ、ノンネイティブらしさも巧みに取り入れる手腕に注目が集まる藤井隆行さん。今回タッグを組んだのはサーフアパレル界の名門、ハーレーだった。

Tシャツ7800円、ショーツ1万1800円、ハット7800円／すべてノンネイティブ×ハーレー（ベンダー　03-6452-3072）

「海辺の町、神奈川県の葉山町に引っ越してから、仲間と海に集まる機会ができたんです。そこで着る服は普段着だと濡れて不快だし、かと言ってわざわざ海パンに着替えるのは面倒で」。仕事場のある東京と葉山を行き来するときに着られて、水に濡れてもすぐ乾く服を探したが、選択肢はまったくと言っていいほどなかった。フィッティングやデザイン面からいえば街で着る気分になれなかった。

なかなか本当に欲しいと思えるものが見つからずに悩んでいるとき、ハーレーからコラボの話が届いた。

「水陸両用」という目的が明確だったため、すぐにアイテムは完成。まず生地はハーレーと資本提携があるナイキの速乾素材「ドライフィット」を採用した。そしてパターンはすべてノンネイティブが担当し、Tシャツのデザインで作ったラッシュガード、メッシュライナーが付いたクラシカルなサーフショーツ、折り畳めるハットとキャップを作製。



「ロゴの配置やカラーリングは目立ちすぎないことを意識してデザインし、海から都内に戻ってレストランなどに行くときも着替えなくていいアイテムにしました」。街⇄海な生活を充実すべく生まれたアイテムは、この夏、アウトドア派もシティ派も満足させる逸品として世に送り出される。

Tシャツ7800円、ショーツ1万1800円、キャップ5500円／すべてノンネイティブ×ハーレー（RHC ロンハーマン　045-319-6700）、ソックス2000円、スニーカー5万5800円／ともにノンネイティブ（ベンダー　03-6452-3072）

 

清水健吾、山本雄生＝写真（人物・静物）　鈴木泰之＝写真（静物）　荒木大輔、菊池陽之介＝スタイリング　MASAYUKI（The VOICE）、松本和也（W）＝ヘアメイク　加瀬友重、谷中龍太郎、黒澤卓也＝文　Bow's Surf＝コーディネイト 平沼久幸＝イラスト