看板娘、登場
「お待たせしました〜」こちらは、ぴよさん(27歳)。本名は詩織だが、酒場では高校時代のニックネームを名乗る。
店にはオーナーの藤島さんもいた。
草野球チームのエースで、最近ツーシームを習得したという。ぴよさんについては「人懐こいし癒し系キャラ。お客さんからの評判も上々です」と賞賛する。ちなみに、ここは以前ハンコ屋さんだったそうだ。藤島さんに改装前の写真を見せてもらった。
往時の名残。
ハンコを挿す棚。「店を畳んでからずいぶん長い間空き家だったみたいで、中はかなり荒れ果てていましたね」
草がぼうぼうに生えていたキッチンもきれいに掃除。さて、ぴよさんは新潟県の長岡生まれ。中学時代は吹奏楽部でサックスを吹いていた。
「去年、14万円ぐらいで中古のサックスを買ったんです。家では吹けないので、近くの和田堀公園で練習しています」
たまたま通りがかったテイで見学したい。ドライな性格で、高校生時代もいわゆる女子グループには属さなかったそうだ。
成人式のときに吹奏楽部のメンバーと撮った記念写真。「長岡はなぜかお盆に成人式をやるので、振袖は着ません」
マイブームはカレーの食べ歩き。最近のヒットは下北沢「旧ヤム邸 シモキタ荘」の和だしカレーだという。
鶏、ポーク、牛豚のキーマカレーがライスを囲む。服飾系の専門学校を卒業後、アパレル業界に入ったが、丁寧に接客したいという思いと売り上げノルマの板挟みになる。
「当時は仕事帰りにこのお店に寄って、オーナーや常連さんによく愚痴を聞いてもらっていました。その白ワインは社会人1年生時代の思い出のお酒なんです」
性格はドライだが、涙もろい一面もある。専門学校時代は戸田公園のカフェダイニングで働いていたが、アパレルの仕事を辞めた直後に当時の同僚から誕生日を祝ってもらった。その時の写真が下である。
号泣する看板娘。バーテンダーの修行中だというぴよさん。せっかくなので2杯目はカクテルを作ってもらおう。「OCEANS」をお願いします。
お値段100円のミックスナッツを添えて。「ホワイトラムは南国の海のイメージで、リキュールのマリブでちょっとチャラいおじさんの雰囲気を出しました」
ちょっとチャラい……。お値段600円と安いし、まあいいか。でも、海にしてはまったく青くないですよ。
「心の目で見ればうっすらブルーです」 3/3