「べントレー」と聞いて、「あっ、俺には関係ない」と思ったそこの同輩、ちょっとお待ちを。確かにベントレーはおいそれと買える価格ではない。しかし、それだけの価値はある。
重厚なドアを開けば、そこは別世界。オーダーメイドのインテリアにファーストクラスの乗り心地。スーパースポーツと肩を並べるトップスピードは、かつてル・マン24時間で手に入れた「世界最速」の名に恥じぬ性能だ。
それに例えば、ゴルフ界の帝王ジャック・ニクラウスとラウンドをしたいと思っても、草野球チームのライトをイチローに守ってほしいなんて言ってもそれはかなわぬ夢。けれども車だったらーーもしも、資産運用で大儲けしたら、順調に出世街道を上り詰めたら……。そんな夢を膨らませながら今回の話を読んでもらえるとありがたい。
ようこそ、 「ベントレー」 魅惑の世界へ
2019年7月10日、ベントレーは創立100周年を迎える。そのため、今年生産されるベントレーはすべてが特別仕様で、ボンネットの「B」のエンブレムは創立年の1919と、100周年の2019という数字にはさまれる。
BENTLEY CONTINENTAL GT ベントレー コンチネンタルGT 3代目にフルモデルチェンジされた、ベントレーの顔ともいえるモデル。シャシーの刷新が行われ、これまで以上の乗り心地&スポーティなハンドリング性能を手に入れた。丸みを帯びた先代のスタイルから「ロングノーズ&ショートデッキ」を強調。
心臓部は635PS/900Nmに達する2つのターボ付きW12エンジンをフロントに収め、変速機にはブランド初のデュアルクラッチを組み合わせた。レイアウトは2+2座。内装が豪華なのは言うまでもない。
BENTLEY BENTAYGA V8 ベントレー ベンテイガ V8 ベントレーが次なる一手として、2016年にリリースしたブランド初となるSUV。威風堂々としたスタイリングや豪華な室内空間など、そこかしこでブランドのアイデンティティを追求。
エンジンは、公道では持て余すほどのパワーを発揮するW12(608PS/6000rpm)とV8(550PS/6000rpm)を用意。砂漠なども駆け抜けることができる高い四駆性能も素晴らしい。後席は独立式4シートまたは3座の5シート、さらに3列目が加わる7シート仕様が選べる。
2/2