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中野のおでんバルで、天才的な絵を描く看板娘にキュンとした
看板娘という名の愉悦 Vol.18
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
中野駅南口に丸井の脇を上る坂がある。通称、レンガ坂。ひっきりなしに人が行き交う大人の竹下通りだ。
5メートルごとにさまざまな食べ物の匂いが鼻腔をくすぐる。向かったのは、坂の中ほどに店を構える「バッカス」。ローマ神話に出てくるお酒の神様の名前を冠する店で、ここの常連客である友人が「看板娘いますよ」と言うので一緒に訪れた。
レンガ坂には、こうしたオープンエアの店が多い。さっそく入店しよう。
こちらは麻美さん(29歳)。店の立ち上げから携わっている。
「もともと、父が中野でいくつかの飲食店を経営していて、20歳の頃からその下で働いていたんです。そして、新たにここに店を出そうというタイミングで『私にやらせてほしい』と直談判しました」
オススメのドリンクはレモンサワー(580円)。
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