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息をのむほど美しい水面下の静寂。精神も解放する感動の海へ
王道から最新アクティビティまで、さまざまなオーシャンスポーツが存在する。ありとあらゆる道具を駆使して波に乗る日本屈指のウォーターマンで、サーフショップ「TED SURF SHOP」のオーナーでもある阿出川潤さんに、無限大の「海遊び」を提案してもらうこの企画。ラストは「波に乗る」のではなく、神秘的な海の“中”での遊び方をご紹介。
1_地上にない静寂の彼方へ
スキンダイビング
素潜りは、海の神秘的なバイブレーションを全身で感じられるいちばん簡単な方法だ。
「海と同化できるのは最高に気持ちいい。潜っていると、いかに精神と身体がリンクしているかがわかります。ちょっとでもパニックになれば、いきなり酸素が足りなくなって苦しくなる。でも苦しいというのは頭で考えているだけで、身体はまだ大丈夫だと思うと苦しくなくなる」。
空気を吸いたくても吸えない状況に身を置くと、精神が相当鍛えられるという。文字どおりディープなことは置いておいて、単純にシュノーケルを着けて表層から下を覗くだけでも楽しい。
また、割れる波を水の中から眺める様子は、息をのむほどの美しさ。海中の世界は、誰にでも必ず感動を与えてくれるはずだ。
2_原始的でゲーム性も高い
スピアフィッシング
海中を散策するダイビングの魅力プラス、獲物を狩るという部分で出るアドレナリンがたまらないというプリミティブな遊び。魚と人間。生物としてのリズムや考えてることとの駆け引きがやめられない魅力を持つという。
「それで捕獲したら食べられるわけだから満足度は高いよね。ツワモノはこれを仕事にしたり(笑)。海のキレイさも含めて、なかなかできるきっかけは少ないけれど、そういう環境にいられるのであれば、やらないのがもったいない」。
水中での魚の力は凄まじく、突いたあとにも戦いがまた始まり、西部劇などで見る暴走する馬に引きずり回されたかのような状況にもなり得るとのこと。男なら挑戦したい、精神と肉体の高いコントロールが必要な究極のアクティビティだ。
阿出川 潤さん千葉県・大網白里市にてあらゆるオーシャンスポーツを取り扱う、1964年創業、父の代より続く老舗「TED SURF SHOP」のオーナー。幼少の頃から現在にいたるまで、一貫して海を中心としたライフスタイルを送る。パタゴニアのアンバサダー、プロライダーとしても活躍中。
PAK OK SUN(CUBE)、ペドロ・ゴメス、ブランドン・ワーラーズ、下川 翼、樋口博一、吉川広夏=写真