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2018.06.02

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マネーRPGの攻略術!運用効率をさらに高める、ふたつのしくみ



37.5歳から旅立つ、マネークエスト Vol.4
誰が言ったか知らないが「人生はゲームみたいなものだ」という名言がある。確かに、人生なんて、リアルなRPGみたいなものかもしれない。実際、RPGも人生も、お金は大事だし……。この連載では、人生に困らないだけの「お金」を手にする方法を身につけるためにクリアしなければいけないミッションを「マネーRPG」と命名。マネー賢者の元へと修行に赴き、お金に困らないためのスキルを身につけていく。37.5歳、まだまだ遅くない。いざ、旅立ちのとき!


「37.5歳から旅立つ、マネークエスト」をはじめから読む

貯蓄の次なるステップは「お金に働いてもらうこと」。前回は、初心者が投資を行う時の第一選択として、安定的に利益を上げるための必要条件、①分散投資、②低コスト、③積立、④長期投資を備えた「投資信託」について、マネー賢者・ファイナンシャルプランナーのカンさんに教えてもらった。

十分強力な武器を得たように思ったが、この武器を使うなら、魔法の呪文よろしく、「さらに効率よくお金を殖やすための仕組みを知っておくべき」だとカンさんは言う。そう、今回のミッション4は「資産運用時にさらに得するための方法」についてだ。


 


「iDeCo」と「積立NISA」を利用して節税


カンさんによると、「③の積立と④の長期投資をやるにあたり、ぜひ活用したいテクニックがある」とのこと。それが、ミッション2で触れた「iDeCo」。そして、これから解説する「NISA」「積立NISA」だ。

「iDeCo」とは、私的年金である「個人型確定拠出年金」のこと。年間に決まった額で自らが選んだ投資商品を購入し、将来受け取る年金は控除の対象となる。ミッション2では「iDeCo」を活用した積立定期預金をオススメされたが、マネーRPGのレベルが上がったら、積立投資信託の購入を視野に入れたほうがいいという。

「積み立てた掛金は、全額が所得控除の対象となり、所得税と住民税が軽減されることは、ミッション2でも説明しました。積立投資信託の場合、これに加えて積立期間中の運用益や分配金が非課税になります。ただし、60歳までお金を引き出せないことは覚えておきましょう」とカンさん。

「NISA」は、少額投資非課税制度の愛称。「NISA」では年間120万円まで株や投資信託などの金融商品を最長5年まで購入可能。この間、利益や分配金に税金が掛からなくなる。積立だけでなく、120万円分の投資信託を一括購入することもできる。普通に投資信託を購入すれば、利益や分配金には約20%の税金がかかるので、かなりお得だ。

さらにカンさんがオススメするのが「積立NISA」。

「積立NISAは、購入できる金額は年間40万円までと少額ですが、非課税期間は20年間と長いので長期投資に向いています。もちろん、途中で解約も可能です。ただし、NISAと違って、積立でしか購入ができません。購入できる金融商品は、金融庁が定めた条件をクリアした投資信託のみなので、初心者には安心材料になるでしょう」。

ちなみに、「NISA」と「積立NISA」は選択制なので、どちらかしか選ぶことができない。長期での資産運用を考えているなら、「積立NISA」のほうがオススメだ。



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